中区で相次ぐ再開発
2018年の注目案件

大手デベロッパーがマンション開発に本腰を入れる長者町(名古屋市中区)

 これまで名駅の勢いに押されてきた「栄」の逆襲が2018年の大きな動きとなりそうです。すでに栄四丁目(中区)にある中部日本ビルディングの建て替えも決まっています。

 名古屋人にとって、百貨店といえば、まず松坂屋、ついで三越、丸栄という順でした。ところが、名駅にできたジェイアール東海高島屋がトップの地位をうかがう状況になっています。

 最近、赤字続きだった丸栄(中区栄三丁目)の閉店が決まりました。コルゲンコーワやキャベジンで知られる興和の完全子会社となっており、建て直される予定です。広小路通りをはさんで向かい側にある国際ホテルも老朽化しており、その一角のビルと合わせて、再開発が始まりそうです。

 ちなみに、名古屋の老舗ホテルには、名古屋観光ホテル、名古屋城近くにあるウェスティンナゴヤキャッスル、名古屋国際ホテルなどがありますが、いずれも興和がオーナーとなっています。

 栄に続いて、「伏見」駅周辺も動き出しました。御園座の上層階にタワーマンションがある再開発ビルは完成に近付いており、劇場も2018年4月に開場します。

 納屋橋近くで野村不動産が商業施設と一体で手掛けたプラウドタワー名古屋伏見も成功したことから、新たなマンション開発が水面下で進行中です。具体的には繊維問屋の集まっている長者町で動きそうです。

 また、「伏見」駅北西側の錦一丁目(中区)にある御園小学校の移転も決まりました。跡地をどのように利用するかが注目されます。

 このように、栄や伏見のある中区でさまざまな動きが18年には繰り広げられそうです。

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