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今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【サイモン&ガーファンクル
「サウンド・オブ・サイレンス」】
本人が知らないうち
ビルボード誌No.1に駆け上がる

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第12回】 2011年12月15日
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 幸運な結果は忘れた頃にやって来ることがある。

 ビジネスの世界であれ、学術の世界であれ、スポーツの世界であれ、芸術の世界であれ、誰もが成功を夢みて、日夜頑張っている。皆、その道のプロフェッショナルだから、一生懸命やっている、とか、最大限努力している、というのは当たり前のことで、長い話を短くすれば、結果が全てだ。

 非情なことだけれど、結果が重要で、結果がよければプロセスが正当化されるのは、世の中ではまま見られる光景だ。

 そこで、結果が出るタイミングについて考えてみる。

 スポーツならば試合が始まれば、結果はすぐ出る。陸上100メートル走なら10秒足らず、マラソンでも2時間ちょっとで勝負がつく。ビジネスではどうだろうか?手がけたプロジェクトが実を結ぶのに、どれほどの時間が必要だろうか?

 すぐに結果が出る場合もあるだろうし、なかなか結果が出ないこともあるだろう。月並みだけど、ベストを尽くして、後は待つしかない、ということかもしれない。

 と、いうことで、今週の音盤はサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」です。

 と、言うのも、サイモン&ガーファンクルと言えば、ポップ音楽史上で最も成功したデュオ、と断言できますが、最初の2年は全く結果の出ない忍従の日々だったからです。本人たちも完全に諦め、デュオは実質的に解散状態。そんな忘れた頃に、突然、幸運な結果が出たのです。全く売れなかったデビュー・アルバムのB面の片隅にあった曲が、ビルボードの1位になっちゃたんです。その曲こそ「サウンド・オブ・サイレンス」です。

 そこに至る過程は、明日こそは、と心中期すところのあるビジネス戦士に、何がしかの勇気を与えてくれるはずです。

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小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

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