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莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

中国では企業トップ自らSNSを活用
日中企業の対応に大きな落差あり

莫 邦富 [作家・ジャーナリスト]
【第83回】 2011年12月15日
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 年末になると、恒例のイベントが多い。12月12日の夜に経済広報センターが主催し、経団連会館で行われる日本企業と在京中国メディアとの交流会もその一つだ。中国市場に次第に熱いまなざしを向けるようになった日本企業が、積極的にこの種の会合に参加している。中国メディアと良好な関係を作ることは、自社の中国でのアピールに役立つとの判断による行動だろうと思う。

SNSの活用に
消極的な日本の大企業

 しかし、在来のメディアに代わって、インターネットを基盤とする新しいメディアが雨後の筍のように現れてくる今日、企業のメディア戦略も根本から見直す必要に迫られている。その一つが、SNSと略されるソーシャル・ネットワーキング・サービスの活用だと言えよう。

 日本では最大の会員数を誇るmixi(ミクシィ)がその代表的な存在だ。2006年3月末現在の日本でのSNS利用者数は716万人だった(総務省)が、09年1月はその10倍にも増えたと見られる。米国のFacebookやツイッターは、海外のSNSとして世界的に知られる存在となっている。不特定大多数の人に情報発信できることが、SNSの最大の魅力と考えていいだろう。

 しかし最近、経済広報センターが1年前に行った「企業によるソーシャルメディア広報に関するアンケート」調査の結果を見て、私はきょとんとした。ソーシャルメディアを活用した広報を実施している企業は、わずか24.9%という寂しい数字だったからだ。1年前のデータとは言え、先進国である日本という要素を考えると、少なすぎるのでは、と思う。

 この調査の概要は次の通りである。

●調査方法:メール
●調査対象者:経済広報センターの主な会員企業の広報担当責任者
●調査期間:2010年11月15日~12月7日
●アンケート票発送数:460社
●回答数:185社(回答率40.2%)

 その結果についてもうすこし詳しく見てみよう。

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莫邦富(モー・バンフ) [作家・ジャーナリスト]

1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。


莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

地方都市の勃興、ものづくりの精度向上、環境や社会貢献への関心の高まり…中国は今大きく変わりつつある。先入観を引きずったままだと、日本企業はどんどん中国市場から脱落しかねない。色眼鏡を外し、中国ビジネスの変化に改めて目を凝らす必要がある。道案内人は日中を行き来する中国人作家・ジャーナリストの莫邦富氏。日本ではあまり報道されない「今は小さくとも大きな潮流となりうる」新発見を毎週お届けしよう。

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