12月18日、邦銀による年末越えのドル調達コストが急上昇している。前週の米連邦準備理事会(FRB)による利上げ幅の2倍以上の拡大だ。写真は昨年11月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 18日 ロイター] - 邦銀による年末越えのドル調達コストが急上昇している。前週の米連邦準備理事会(FRB)による利上げ幅の2倍以上の拡大だ。年末特有の資金需要だけではなく、世界的な金融相場の進展でマネーが米株や米国債に流れ込み、キャッシュの流動性が低下していることが要因ではないかとみられている。

キャッシュ比率が低下

 為替スワップ取引では、ドルの供給元である米欧銀が年末に向けてポジションを圧縮するため、例年、年末越えの調達コストが上昇する傾向がある。しかし、今年のドル調達コストの上昇はこうした季節要因だけではなさそうだ。

 市場で指摘されているのは、キャッシュの流動性低下。「リーマン・ショック直後は、万が一に備えてドルをキャッシュで持ちたいというインセンティブが高かった。だが今は、キャッシュが米国株や米債に流れ込んでロックインされ、キャッシュの流動性が全般的に低下しているのではないか」(外国銀行マネートレーダー)とみられている。

 バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)による11月のファンドマネジャー調査では、キャッシュ比率が4.4%と、2013年10月以来約4年ぶりの水準に低下していた。BAMLによると、足元のキャッシュ比率は既に株式が「買い」の領域にはないことを示しているが、「売り」の領域のシグナルとなるには3.5%を下回る必要がある。