衣料・雑貨店「ファッションセンターしまむら」を展開するしまむら<8227>の17年3-11月期(第3四半期累計)営業利益は前年同期比9%減の360億円程度になったようだと報じられている。営業収入を含む売上高はほぼ横ばいの4280億円程度だったとみられている。売上の約8割を占める「ファッションセンターしまむら」では、ウールコートなど販売拡大を狙って仕入れた商品が振るわなかったという。ワイドパンツをはじめとする幅広い世代から支持を集めた流行商品が一巡し、買い替え需要が少なかったことも影響したもよう。9-11月の既存店売上高は同6.5%減少し、月次ベースでも3カ月連続で前年を下回った。利益面では、客足の増加を狙ってテレビCMの回数を増やしたうえ、人件費もかさみ、販管費が重しとなったようだ。月次速報で足元の販売低調は織り込み済みであり、コンセンサスでも17年3-11月期営業利益は360億円強と見込まれていたため、今回の報道内容に大きなサプライズはない。足元の株価は5月に付けた年初来高値(16160円)を約17%下回る水準で、出遅れが鮮明となっている。ただ、販売持ち直しまではコンセンサス切り下げとともに上値の重い展開が続く可能性がある。なお、同社は12月25日に決算発表を予定している。
【中立】
<7552>ハピネット 修正 | <4825>WNIウェザー 観測
<8227>しまむら 観測 |
「通期」通期、「中期」中間期、「四半」四半期
「修正」上方・下方修正、「観測」観測報道