論理的に正答率を上げていく

このテクニックのいいところは2点。

1つは、客観的にその選択肢が正しいか間違っているか判断できるという点です。

先ほども言いましたが、選択問題は「どっちの選択肢が正解なんだ??」と迷いがちです。この方法なら「△が2つの選択肢と、△が1つの選択肢が残ったから、△が1つのやつを選べば正解の可能性が高いな」と客観的に判断できます。試験は時間との勝負。そうやって瞬時に、悩むことなく判断できるということのメリットは大きいです。

そしてもう1点は、1つでも×がついた瞬間、もうその選択肢を読み進めなくていいということです。

選択肢問題ではこんな風に、全ての選択肢の文章が型にはまっているパターンも多いです。上の問題で言うならば、「思わずもらした微笑は、~~子どもの様子に反応したものだが、そこには~~と感じたということ」で統一されています。上記のような問題では、「◯×△テクニック」で文章を分解した時に、見るべきポイントが同じになるんです。

「思わずもらした微笑は、/①~~子どもの様子に反応したものだが、/②そこには~~と感じたということ」と分解すれば、全ての選択肢で①②をチェックする、ということが統一されるはずです。

こういう場合、1つ1つ選択肢を見る必要はありません。全ての選択肢で①をチェックして、その①が◯または△である問題のみ、②を見ていけばいいのです。①に×がついた瞬間、②が◯だろうと正解にはなり得ません。だから②はもう見なくていいのです。

こんな風に、1つでも×のついた選択肢をスルーして解答すれば、問題を解く速度が格段に上がります。

試験では、多くの人は緊張しがちです。2択まで絞っても、緊張してどっちの選択肢も正解に見える、ということもあると思います。また、試験のレベルが上がってくると、「正しいとは言い難いんだけど、間違っているとも言えない選択肢」が増えてきて、実はその選択肢が正解になったりします。「◯×△テクニック」を使えば、そういう時につまずかないで、迷うことなくパパッと点を稼げます。ぜひ実践してみてください!