家賃ゼロで就職支援を受けられる!
日本初の試みが大阪でスタート

 大阪の中心部から電車で20分の四條畷(しじょうなわて)市は、閑静な住宅が並ぶベッドタウンである。この町の小高い丘に建つのが、大阪府営清滝住宅。この団地でいま、日本で初めての試みが行われ、注目を集めている。

 それは「住宅つき就職支援プロジェクトMODEL HOUSE」。就職を希望する若者に、団地の空き部屋を提供してサポートを行うプロジェクトである。対象となるのは15歳から概ね39歳まで、入居者の家賃負担はゼロだ。

今年7月からプロジェクトに参加している間嶋大稀さん(24歳)。今はラーメン屋での接客バイトをしつつ、社会経験を積んでいる

 現在10人の若者が、この清滝住宅で暮らしながら就職に向けて活動をしている最中だ。大阪府内だけでなく、京都や兵庫から引っ越してきた参加者もいる。

 入居者のひとり、間嶋大稀さん(24歳)に話を聞いてみた。間嶋さんは高校卒業後、大学へ進学したものの、専攻していた分野の研究内容が難しく勉強についていけない日々が続き、大学を辞めてしまう。その後、自宅に引きこもる毎日が続いた。なんとかしたい…と思いつつも、月日だけが過ぎていく状態だった。

 そんなある日、同居していた祖母が見せてくれた新聞がきっかけとなった。「新聞に住宅つき就職支援プロジェクトの記事が載っていたんです。現状をなんとかしたいと思っていたので、やってみようかなと応募しました」

 間嶋さんの自宅は同じ四條畷市内にあるが、一人暮らしで自立したい、お金を稼ぎたい、と考えて応募を決意。この7月から入居している。就職への第一歩としてアルバイト先も見つかり、今はラーメン店で接客の仕事をがんばっているところだ。「もう少し慣れたら、調理もやってみたいです」とにっこりと笑う。