チャンスを嗅ぎつけるのは
「機を見るに敏」な目ざとい人

 冒頭の大手都市銀行の人たちも、しばらくして転職市場にたくさん出てくるようになると、A社社員と同じ道を辿ることになりかねません。

 ですから、ハッピーな転職をするには「機を見るに敏」という目ざとさも必要と言えます。今のところ大手都市銀行の場合、会社が人員削減するといっても希望退職を募ったり整理解雇されたりするわけではないので、最初から転職を目的にする必要はありませんし、そうすべきでもありません。

 ただし、いざ思い立って転職市場に出てみたら自分を高く売れるタイミングではなかった、という事態を避けるには「機を見るに敏」、少なくとも「遅きに失しない」目ざとさは持っておいたほうがいいと思います。

 また、銀行がリストラを始めるからといっても、そこで勤務している人の先行きが真っ暗というわけでもありません。従来の銀行業務が低迷する一方で、IT企業でお金を扱うビジネスが拡大しています。

 いわゆるフィンテックの領域で、ここでは金融が分かる人材のニーズが発生し条件も高騰しています。金融のキャリアを持つ人に新たな可能性が開きつつあります。こうしたチャンスをいち早く嗅ぎつけた人だけが、転職市場が飽和する前に抜け出せるのです。