いい映画は、主人公のどん底の場面の描き方がうまい

  前置き、言い訳の話が多すぎて、肝心の話が「一生懸命頑張った」「大変だった」の一言で終わっていることが多いのです。
  「もったいなさ過ぎる。そんな話し方だったら、経験していない私でも言えてしまう。現場にいた君だけしか言えないことを話してほしい」と模擬面接の現場で何度も何度もアドバイスしてきました。

  大変な場面を、「大変だった」のひと言で済ませないでほしい。大変だった場面のディテールを丁寧に語ってほしい。そうすれば、その後の「どんなに頑張ったのか」という話が活きてきます。

  いい映画は、主人公のどん底の場面の描き方がうまい。よく、ドラマでは冒頭で主人公がどん底に落ちたり、大ピンチになったりしますが、どん底の描き方が深いと、観ているものはそこからのリカバリーストーリーにワクワクするのです。お笑いと同じで、「失敗はおいしい」のです。失敗からのリカバリーストーリーは貴重なアピールポイントになります。

  大変な場面で、「どう考え、どう一歩踏み出したか」語ってほしい。どう、具体的に「一歩踏み出したか」。そこを面接官は聞きたいのです(少なくとも面接官の一人として、わたしは聞きたい)。

  苦労して実現した留学の話でも、海外ボランティアの話でも、大学のイベントでリーダーをした話でも、何でもいいのです。

  ゼミやクラブのリーダーになって矢面にたった人ほど、順風満帆ではなかったはずです。メンバーが多くなればなるほど、意見を調整することは難しくなります。大きなイベントであればあるほど、チャレンジが大きければ大きいほど、不測の事態は数多く起こっているはず。

  皆、いい話をしようと思って順風満帆な話や、結果だけを話してしまいます。その時、面接官は「ほんとかな?」と思っているのです。