岡田元サッカー日本代表監督とメルカリ社長が語るスタートアップ経営の「鍵」Photo by Youhei Kurihara

2人の経営者には、どこか相通ずるものがある。元サッカー日本代表監督で現在は愛媛・今治のサッカークラブ「FC今治」を経営する岡田武史オーナーと、フリマアプリ「メルカリ」の小泉文明社長だ。岡田はスタートアップから丸3年で、チームを県のリーグからJFLに引き上げ、今年9月には今治市内にサッカー専用のスタジアムをオープンさせるなどその辣腕をふるっている。一方、小泉が陣頭指揮を執る「メルカリ」は100億円以上の月間流通額を誇り、業界最大手に君臨する一方、スポーツ業界にも進出している。61歳の新米経営者と、37歳のやり手経営者が「経営の在り方」を語り合った。(文/スポーツライター二宮寿朗、企画編集/武田鼎・FIREBUG)

スタートアップ企業経営者が集合
若手を巻き込む“岡田ウイルス”

岡田武史(以下、岡田) 小泉さんと初めてお会いしたのは今年の8月でしたよね。モバイルサービス「ダイエット家庭教師」などを提供しているフィンクの溝口勇児社長に紹介されて、グノシーの福島良典CEOとか若い経営者の人たちが、山中湖にある僕の別荘に来てくれた。天気が良くなかったのは残念だったけど、室内でバーベキューをやって楽しかった。あれだけ痛飲したのは久しぶりでしたよ。