12月22日、今年の外国為替市場では、2012年の第2次安倍政権発足後、初めて2年連続のドル安/円高となる見通しだ。日米で「アベノミクス」と「トランプノミクス」の政策期待が後退。米長期金利は低いままで、日銀の追加緩和期待も低下し、ドル高/円安予想は空振りに終わった。写真は6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)

[東京 22日 ロイター] - 今年の外国為替市場では、2012年の第2次安倍政権発足後、初めて2年連続のドル安/円高となる見通しだ。日米で「アベノミクス」と「トランプノミクス」の政策期待が後退。米長期金利は低いままで、日銀の追加緩和期待も低下し、ドル高/円安予想は空振りに終わった。ただ、値動きは小幅で、対ユーロや英ポンドで円は3年ぶりに下落するなど、明確な方向感に乏しい1年となった。

上昇しない米長期金利

 ドル/円の昨年末水準は117.07円。21日時点で3円強の円高となっている。今年の高値は1月3日につけた118.60円で、安値は9月8日の107.32円。値幅は11.28円と史上最小を記録した15年の10.01円ほどではないが、98年以降で5番目に小さい。2016年も120円から117円に約3円円高が進んでおり、2年連続の円高となった。

 2017年は、トランプ政権誕生に伴う政策期待がドルを大きく押し上げた昨年来の流れを引き継いで始まったが、政権発足直後から政策運営や人事で相次いでつまずき、市場の「トランプノミクス」期待は次第に後退。税制改革法案はここにきてようやく成立することとなったが、米長期金利やドル/円を押し上げる力は限定的となっている。