映画が観られて、スターに会えて、
感想が書けて、原稿料ももらえる

 企画を立てるとき、僕はいつも一石二鳥ならぬ一石「多」鳥で考えます。

 ひとつの企画で、最低でも2つ、できれば3つ以上の得をしたい。とても欲張りなのです。

 この連載は、映画が観られて、スターに直接会えて、感想が書けて、原稿料ももらえるという一石四鳥の仕事でした。

 そもそも「一石一鳥」では当たり前ですから、企画にはなりません。少なくとも一石二鳥、できれば一石「多」鳥を狙わなくては。

 『「気づく」技術』の中で何度も説明しているように、記憶の複合が企画ですから、少なくとも企画の段階で2個以上のものが組み合わされているはず。

 つまり必然的に2個以上の気づきを得なければいけない、ということになる。

 逆に言えば、一石「多」鳥を考えていれば、おのずと気づきには敏感になります。1羽でも鳥を増やす。その意識が、気づきや企画をブラッシュアップしてくれるはずです。


一石「多」鳥で考える

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25年以上も、さまざまな番組や商品を「企画」することを仕事にしている筆者。成功する企画と失敗する企画を分けるポイントは何なのかについて、ずっと考え続けてきた結果、もっとも重要なのは「気づき」。この世の中は「気づき」だけで回っているといっても過言ではない、と主張します。筆者が、「企画」を生み出す3ステップは、その頭文字のとおり「き/気づいて」「か/考えて」「く/比べる」。そう、最初のステップは「気づき」。この「気づき」がなければ、企画は生まれることがないのです。「企画は記憶の複合」と筆者は言います。それまでに自分が見たこと、聞いたこと、経験したこと、そうしたいくつかの「記憶」が結びつくことで、企画は生まれるのです。本書は、筆者がさまざまな企画を手がける中で得た、気づける人になるためのトレーニング方法やテクニックをまとめたものです。

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