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2018年1月9日
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【連載第3回】
観戦スタイルや選手育成など
スポーツへの応用も広がる

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高速・大容量かつ低遅延、そして多数の端末との同時接続を実現する第5世代移動通信システム「5G」の研究開発が急ピッチで進んでいる。NTTドコモはフジテレビとの協業で、スポーツ観戦の新しい体験を提供する「ジオスタ」の開発を推進中。スポーツにおける5Gの可能性について、アスリートとしての経験を持つ為末大氏とNTTドコモの中村武宏氏が語り合った。

「ジオスタ」が提供する
スポーツ観戦の新体感

中村 NTTドコモは2020年のサービス開始をめざして、第5世代移動通信システム「5G」の研究開発を推進しています。そして、5Gの特長を生かした新サービスの創造に向けて「5Gトライアルサイト」を開設、さまざまな分野のパートナー企業さまと実証実験を進めています。その一つが、フジテレビさまと開発している新体感コンテンツ「ジオスタ」です。

 ジオラマ上にスポーツ選手を合成、投影した映像をARで楽しめるというものです(図)。スポーツバーなどに設置すれば、多くの人たちがジオラマを囲んでサッカーや野球などの試合を観戦することができます。

ジオラマ上にARでスポーツ選手を合成し、観客は投影された映像を楽しむことができる。普段は見ることができない俯瞰的な映像を見ることも可能だ

為末 ARならばみんなで盛り上がれそうですね。周囲の人との会話や一体感は、スポーツ観戦の楽しみの一つだと思います。

中村 AR対応のスマートフォンなどを使えば、端末によって検出される位置情報を基に、視聴者の視点に合わせた情報を提供することも可能です。また、スポーツ観戦ではライブ感も重要。選手の動きを高精細かつ低遅延で送信できる5Gの特性が、より際立つことでしょう。現時点では事前収録した映像を使っていますが、20年にはライブ中継を実現したいと考えています。

選手のトレーニングへの
応用も可能

元陸上選手
DEPORTARE PARTNERS 代表
為末 大氏

為末 水泳競技ではコースに国旗を表示したり、世界記録のラインを重ねたりして放送されています。ジオスタでのARを使った観戦は、その発展型といえるかもしれませんね。

中村 ジオスタの手法がより効果を発揮するのは、比較的広いエリアで行われる競技です。ジオスタなら全体像を俯瞰することも、一部分にフォーカスすることもできます。特に、従来型メディアがあまり得意ではない俯瞰した視点を、ジオスタは提供します。サッカーのフォーメーションもよく分かりますし、マラソン中継では全ての選手の位置関係などを正確に把握しながら観戦することもできます。

為末 動画を低遅延で送る以外にも活用法がありそうですね。

中村 一例としては触覚があります。例えば、ロボットの手が石を触ったときに、離れた場所にいる人間にあたかも直接触ったかのように感じさせることができます。現在は実証実験レベルですが、技術はどんどん進化しています。

為末 触覚データはコツの記録や継承にも役立つと思います。例えば、剣の達人がどのように剣を扱っているのか。動画だけでは分からないコツを、触覚データと組み合わせれば把握しやすくなるでしょう。

中村 5Gを活用すれば、映像や触覚、あるいは位置情報や心拍数などのバイタルデータを、いずれはリアルタイムでフィードバック可能になるでしょう。例えば、自分が走っている状態をスマートグラスなどで確認しながらトレーニングする。そうした利用法は、選手にとって有効なものでしょうか。

為末 役立つと思います。スポーツの世界では、よく「測定できないものはコントロールできない」といわれます。体の状態を可視化できれば、よりコントロールしやすくなります。特に効果があると思うのが、体操やフィギュアスケートなど「どう見えるか」が評価対象になる競技です。練習しながら360度の映像を確認できれば、上達が早まるでしょう。

 私は25年間ハードルをやってきましたが、今振り返ると選手としてのピークは2週間ほど。そのときの体の動きやバイタルデータなどを保存できたらと思います。それは後進の選手育成にも役立つはずです。

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https://www.nttdocomo.co.jp/




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