[サンフランシスコ 22日 ロイター] - ゼネラル・エレクトリック(GE)<GE.N>やスポーツ衣料品のアンダーアーマー<UAA.N>など、今年の米株式市場で最も低迷した銘柄は、来年には大幅な上昇が見込めるかもしれない──。こうした期待から、一部のファンドマネジャーは年末のポートフォリオリオ調整で出遅れ株に買いを入れている。

「売り叩かれた銘柄を買う逆張り戦略をとれば、良い1年を送れるかもしれない」と語るのは、ソラリス・グループの最高投資責任者、ティム・グリスキー氏だ。

同氏はここ数カ月、GE株を買い進めてきた。GEは石炭・天然ガス産業から再生可能エネルギーへの転換に苦闘しており、株価は今年45%も下落した。グリスキー氏は、GEが再び成長軌道に乗るか、複数の企業の分割されると予想している。

実際、2016年に最もアンダーパフォームした医薬品のバーテックス・ファーマシューティカルズ<VRTX.O>や遺伝子解析機器のイルミナ<ILMN.O>はいずれも今年、69%以上反発している。

ロングボウ・アセット・マネジメントの運用責任者、ジェーク・ダラーハイド氏は今月、顧客ポートフォリオの見直しに際し、クローガー<KR.N>などのスーパーマーケット株を買い増した。

スーパー株は、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>が6月に自然食品スーパーのホールフーズ・マーケットを買収して以来、低迷していた。

ダラーハイド氏は「食品スーパーは地元密着型で、インターネット向きではない」とし、アマゾンのようなネット通販と競合しないと見る。

投資家は毎年、ダウ工業株30種平均の中で最も配当利回りが高く、割安な「ダウの犬」銘柄を買う戦略をとる。現在、そうした銘柄にはベライゾン・コミュニケーションズ<VZ.N>、IBM<IBM.N>、エクソン・モービル<XOM.N>などが含まれ、いずれも配当利回りは3.7%以上だ。

この3銘柄は年初の時点でもダウの犬で、今年はアンダーパフォームに終わった。ただ、昨年末に同様の戦略でボーイング<BA.N>やキャタピラー<CAT.N>、シスコ・システムズ<CSCO.O>を買っていた投資家は成功している。ボーイング株は2倍近くになり、キャタピラーは64%、シスコは28%それぞれ上昇した。

ナイキ<NKE.N>は昨年19%下落しダウ採用銘柄で最も下げがきつかったが、今年は盛り返し25%値を上げた。

ナイキとの競争が激化しているアンダーアーマーは年初から48%落ち込み、値下がり率はS&P総合500種で下から3番目だ。昨年1月時点では大半のアナリストが「買い推奨」とし誰も売りを勧めていなかった。現在はほとんどが「中立」としている。

また昨年末時点で最もアナリストの評価が低かったS&P500の10銘柄のうち、4銘柄は今年、同指数の上昇率(20%)を上回っている。ベリサイン<VRSN.O>は53%高、エマーソン・エレクトリック<EMR.N>は24%高だ。

(Noel Randewich記者)