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美人のもと

赤ペン

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第123回】 2011年12月26日
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 美人は汚れに厳しい。ちょっとした汚れにも気づき、すぐに取ろうとする。着ているもののほつれや傷などにもすぐ発見し、早めに直してしまう。

 シミをつくってしまったら、原因を知り、それによって適切な対応をする。シミ取り名人であることが多い。皆で食事をしていて、誰かがこぼしたら動くことができる。

 やっかいなのはペンによるシミや汚れである。なかなか取れないのだ。しかし、ペンは日常で頻繁に使うものである。働いている人ならなおさらである。ちょっとしたことで手が滑り、衣服をよごしてしまうこともある。白い服を着ていたら、がっかりである。それが赤ペンによるものであればなおさらだ。

 美人は汚してしまったときの対応もうまいが、そもそも汚さない意識が高いと思う。ペンの汚れを頻繁につけている人がいる。自らに赤ペンで×印をつけているようだ。赤ペンさんは「美人のもと」が減っている印象を受けることが多い。

 どこで差が生まれるのか。それはキャップの扱いである。美人はキャップを大切にし、しっかり閉める。書いているとき以外はきちんと閉めておく。ノック式の場合もきちんとノックしてペン先を収納しておく。こまめな行動が汚れから守るのではないだろうか。

 ペンに限ったことではなく、化粧品、日用品、食品、飲料、調味料などの蓋の扱いにも通じる。蓋をしっかり閉めなかったためにその中身をだめにしてしまったり、倒してこぼしたりする失敗が少ないのだ。

 赤ペンさんはよくこぼしているのだ。かばんの中で何か液体が出てしまって、旅先でがっかりしていることもある。

 蓋をしっかりしめる瞬間、それは「美人のもと」をつくると思う。しっかり蓋をしめるときの表情を思い出して欲しい。それはキリッとしていて、美しい。そういう表情を日常からつくることで美人はさらに美人になっていくのだと思う。

 蓋に対してだらしない人は、キリッとする瞬間が日常の中で少ないため、どこからか「美人のもと」が流出していくのではないだろうか。

 ペンで汚れをつくってしまったとき、それは「美人のもと」流出のサインである。身の回りの蓋を確認し、口元に少し力を入れ、キリッとさせてみよう。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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