[27日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨バスケットに対し3週間半ぶりの低水準を付けた。世界的な経済成長の加速を反映し、来年はより多くの主要中央銀行が金融緩和の縮小に着手するとの観測が出ていることが背景。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時は92.956と、12月1日以来の低水準を付けた。一方、ユーロ/ドル<EUR=>は3週間半ぶり高値を付けた。

ユナイティッド・オーバーシーズ・バンク(シンガポール)の外為ストラテジスト、ピーター・チア氏は、米国の税制改革法案から主要中銀の金融政策に市場の焦点が移ったと指摘。米連邦準備理事会(FRB)に続いて債券買い入れ縮小や利上げなどの動きが出るか注目しているという。

<債券> 年末に向けたポートフォリオ調整の動きが出たことで、国債価格が上昇した。ただ年末を控え商いは薄く、市場関係者はこの日の動きは単なる調整で、市場の方向性を示すものではないとしている。

ジェフェリーズ(ニューヨーク)の短期金融市場エコノミスト、トーマス・シモンズ氏は「買いは朝方から見られていた」とし「四半期末、年末を控え圧力が高まっている」可能性があるとしている。

<株式> 閑散商いの中、小幅高で取引を終えた。一部の大型ハイテク株が上昇した一方、エネルギー株が売られた。

S&P情報技術指数<.SPLRCT>は0.2%高。前営業日までは4月以来最長となる5日連続で下落していた。フェイスブック<FB.O>が0.9%高。マイクロソフト<MSFT.O>が0.4%高。

ウェドブッシュ・セキュリティーズのシニア・バイスプレジデント、スティーブン・マソカ氏は「ハイテク株は大きく値上がりしている。このところ少し下げたが、本質的なところを見極めれば、投資妙味がある。大きな打撃は受けていない」と述べた。

年末休暇のため、取引は引き続き閑散。前日の出来高は、半日取引を除くと今年最低だった。

前日2年半ぶりの高値を付けた原油価格は下落。S&Pエネルギー指数<.SPNY>は0.3%下落した。コノコフィリップス<COP.N>が1.1%安、シェブロン<CVX.N>が0.3%安。

<金先物> ドル安・ユーロ高の進行を背景に買われ、5営業日続伸した。中心限月2月物の清算値は、前日に付けた約1カ月ぶりの高値を更新した。

外国為替市場では未明からドル安・ユーロ高が進行。ドル建てで取引される金塊に割安感が生じたことから買いが入り、相場はおおむねプラス圏で堅調に推移した。また、米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが午前に発表した12月の消費者景気信頼感指数が前月から低下し、市場予想も下回るさえない内容だったことも安全資産とされる金買いを後押しした

<米原油先物> 利益確定の売りに押されて反落した。

前日の相場は、リビアのエスシデル港に原油を輸送するパイプラインで爆発が起きたことをきっかけに大きく上伸。中心限月としては2015年6月下旬以来2年半ぶりに一時60ドルの節目を突破する場面があったが、この日は達成感から利益確定の売りが先行した。

パイプラインの閉鎖に伴う供給への影響は限定的との見方が広がり、相場は終日軟調に推移した。

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