横並びの意識に支配されることなく
明確な意図を持ったチャレンジを

――最後に、ビジネスのグローバル化推進に向けたデジタル変革に取り組む企業の経営者へ、アドバイスや提言があればお願いします。

伊藤:企業の経営者の皆様に対して私が訴えたいのは、次世代の人たちのために、いますぐ変革に取り組んでほしいということです。もちろん、変革は自社の成長のために取り組むべきものかも知れませんが、一社一社の取り組みが、ひいては日本の将来を左右するものになると考えます。企業が社会の公器であることをいま一度肝に銘じ、しかるべき方向に組織を牽引していってもらえればと思います。

中村:ビジネスのグローバリゼーションにせよ、デジタル変革にせよ、自社独自の意図、ビジョンを明確に持って、必ずや成功するという強固な意志のもとに取り組みを進め、完遂してほしいということです。他社がやっているからやる、あるいは他社がやっていないからやらなくても大丈夫という横並びの意識では、今後、ビジネスの成功は決して望めません。旺盛なチャレンジ意識と経営陣のコミットメントこそが重要なカギとなります。

桐生:お二人がおっしゃるような取り組みを推進していくには、汎用化された業務はできるだけ外部に委ね、自社のビジネス上のコアとなるテーマに対してリソースを傾注していける体制の構築こそが不可欠です。それに向けては、クラウドサービスを活用いただくこともきわめて有効な選択となるはずです。オラクルでは、デロイト トーマツさんとも手を携えながら、今後もお客様のビジネスにおけるグローバリゼーション、デジタル変革の推進に貢献してまいります。

(構成/伊藤一徳、丸谷 潔 撮影/宇佐見利明)

【PR】