[ニューヨーク 2日 ロイター] - 今年最初の取引日を迎えたニューヨーク外為市場は、ドルが一時3カ月強ぶりの安値をつけた。

米物価動向がさえないなか、連邦準備理事会(FRB)の利上げペース鈍化予想が重しとなった。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリストは「米国内の極めて緩やかなインフレを踏まえると、今年3回の追加利上げというFRBの見通しに懐疑的な見方が投資家の間で根強い」と指摘した。

イングランド銀行(英中央銀行、BOE)や欧州中央銀行(ECB)など主要中銀が金融政策正常化に向け動きつつある中で、ドルの上値は重かった。

ドル指数は一時、3カ月半ぶりの安値となる91.751を記録。直近では0.3%安の91.887。2017年は9.8%強下落し、年間の下げでは2003年以来の大きさとなっていた。17年の下げが18年に入っても拡大した。

フォレックス・ドット・コムの調査部門責任者は「91.00を割り込めば、17年初めからのドル弱気トレンドの継続が確認され、次の主要下振れ目標は心理的支持水準の90.00付近となる」と予想した。

ユーロは対ドルで上昇した。欧州時間で一時、約4か月ぶり高値の1.2082ドルをつける場面もあった。直近では0.3%高の1.2049ドル。

IHSマークイットが発表した、昨年12月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は60.6と1997年6月の統計開始以来の高水準を記録した。

先週末のECB当局者発言もユーロの追い風となった。クーレ専務理事は、9月に期限を迎える債券買い入れプログラムについて、延長しない「合理的な可能性」があるとの見方を示した。

ドルは対円で0.4%安の112.32円。日銀が先週、12月20━21日に開催した金融政策決定会合で出た「主な意見」を公表後、円に追い風が吹き続けている。

経済・物価の好転が続くなら金利水準を調整すべきとの意見があったことが分かった。

(表はロイターデータに基づいています)