[サンフランシスコ 3日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>と米アルファベット<GOOGL.O>傘下のグーグルは2017年の年末商戦でそれぞれの人工知能(AI)スピーカーを大幅に値下げして売り出した。

アナリストらによると、1台あたり数ドル損失を出した可能性がある。349ドルのAIスピーカーを発売予定のアップル<AAPL.O>と対照的な戦略だ。

アマゾンとグーグルは米国の休暇時期に、最も小型のスピーカー「エコードット」と「ホームミニ」を最安29ドルへ値下げした。

アップルは自身のAIスピーカー「ホームポッド」を、当初の予定だった17年に出荷することができず、18年初めに販売するとしている。

エコードットとホームミニはホームポッドほど音質は良くない。ただ消費者は、エコードットやホームミニを一度備えてしまえばより上質で高価なホームポッドを必要としないかもしれない。アマゾンとグーグルの中型版スピーカーはこの時期に79ドルまで値下げされた。

調査会社IHSマーキットの上級アナリスト、ポール・エリクソン氏は「このような価格設定は消費者にとって最高である一方、アップルにとっては良くない」と述べる。

アマゾンは年末商戦で何百万台ものエコードットを売り上げたと発表した。この時期最も売れた商品だったという。グーグルはホームミニの売り上げ台数を明らかにしなかったが、広報担当者は年末商戦の業績に非常に満足していると発言している。

アマゾンのAIスピーカーは、中国以外の新興国で市場をほぼ独占している。グーグルは僅差で2位だ。

両社は、スピーカーの値下げで、小幅な損失を出したか損益がなかっただろうとアナリストらは推測する。ABIリサーチの分析によるとエコードットの部品は31ドル相当で、ホームミニは約26ドル。諸経費や出荷費用、その他の費用は含まれていない。つまり値下げした商品においては損失を出した可能性が高い。