[4日 ロイター] - 米半導体大手インテル<INTC.O>製の半導体にセキュリティー上の欠陥が見つかった問題で、補償などの金銭的負担や製品の評価低落について投資家の間で懸念が広がっている。4日のニューヨーク市場では、同社の株価が下げ止まらず、1.8%安で引けた。

インテルは3日、研究者らが指摘した欠陥を認め、これらの半導体を内蔵するコンピューターや携帯電話などから重要情報がハッキングされる危険があると説明。アップル<AAPL.O>やマイクロソフト<MSFT.O>などが既に脆弱性を修正するソフト(パッチ)の配布を始めた。

こうした中でセキュリティー専門家によると、インテルは各種パッチがコンピューターの動作速度を鈍らせ、実質的に買い替えざるを得なくなると主張するユーザーからの訴訟に関連したコストが発生する恐れがある。また大口取引先の企業は、ソフトやハードの修復に要する費用をインテルに求める公算が大きいという。

バンダービルト大学オーウェン経営管理大学院のエリック・ジョンソン院長は「インテルにとって背負う可能性がある金銭的負担は大きい。今後数日間は、すべての市場参加者が実際にどのぐらいになるかの計算に大わらわになるだろう」と話した。

インテルは、パッチによる半導体の動作速度の遅れはほとんどのユーザーが認識しない程度にとどまると強調した。マイクロソフトやアルファベット<GOOGL.O>傘下のグーグルは、クラウドコンピューティングの顧客の大半にとって作業上の問題はほとんど生じないとの見通しを示した。

それでもフォート・ピット・キャピタル・グループのシニア株式調査アナリスト、キム・フォレスト氏は、この問題でインテルはクラウド企業から半導体購入価格の引き下げを迫られそうだと予想。さらにインテル自体も、セキュリティー強化のための開発投資拡大を余儀なくされるとみている。

一方、インテルのライバルであるアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)<AMD.O>は4日の終値が4.9%高となった。投資家の間で、AMDがインテルから顧客を奪うとの観測が浮上したことが背景にある。ただ研究者らによると、AMDの半導体の一部も3日判明した2種類の脆弱性のうちの1つを抱えている。