[ワシントン 5日 ロイター] - 米商務省が5日発表した2017年11月の貿易収支の赤字額は前月比3.2%増の504億9700万ドルと、市場予想の495億ドルを上回った。12年1月以来5年10カ月ぶりの高水準だった。底堅い国内需要を背景にモノの輸入が急増した。貿易は17年第4・四半期国内総生産(GDP)の重しとなることを示唆した。

10月の赤字額は当初発表の487億3100万ドルから489億1400万ドルへ改定された。

11月の赤字拡大は物価上昇が一因だ。インフレ調整後の赤字額は666億7700万ドルだった。10月は656億1200万ドル。10月と11月の実質の貿易赤字は第3・四半期平均の620億ドルを上回った。

米議会共和党とトランプ大統領は貿易赤字の慢性化に注目。製造業の雇用が大量に奪われているほか、健全な経済成長を実現できないでいると指摘している。

12月に発表された第3・四半期GDPは年率換算で3.2%増で、貿易の寄与度はプラス0.36%ポイントだった。トランプ政権は、貿易赤字の縮小と大幅な減税対策で経済成長率を安定的に年率3%へ押し上げることができるとみている。

11月の内訳は、モノの輸入が2040億2100万ドルと、過去最高水準に達した。このうち資本財の輸入も過去最高額となった。消費財は15年3月以来の高水準だった。消費者需要が底堅い中、輸入が伸びている。産業用資材と原料の輸入も15年1月以来の高水準だった。中国からの輸入は前月から横ばいだった。

モノとサービスを合わせた輸出総額は2.3%増の2002億2200万ドルと過去最高水準となった。産業用資材と石油、資本財の輸出が大きく伸びた。

最近のドル安傾向や好調な世界経済を背景にモノの輸出は増えており、製造業の追い風となっている。

対中国輸出は1.9%減だった。政治的に問題になることが多い対中貿易赤字は0.6%増の354億3100万ドルとなった。

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