[5日 ロイター] - <為替> ドルが上昇。米雇用統計は予想を下回ったものの、連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続見通しに変わりはないとの見方が根強い。12月の雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月から14万8000人増加し、19万人程度の増加を見込んでいた市場予想を下回った。一方、賃金の伸びは前月比0.3%、前年比2.5にそれぞれ拡大した。統計を受け、ドルは一時的に下落する場面もみられたものの、その後は勢いを取り戻した。

終盤の取引でドル/円は0.3%高の113.14円。ユーロ/ドルは0.2%安の1.2042ドル。主要6通貨に対するドル指数は0.1%上昇。

市場では、欧州中央銀行(ECB)やカナダ中銀なども引き締め軌道に傾くなかで、今年はドル安が依然重要なテーマ、との声も聞かれた。

<債券> 国債利回りが上昇。朝方発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を下回る増加にとどまったものの、米連邦準備理事会(FRB)が3月に利上げを実施するとの観測を後退させるには至らず、2年債利回りは約9年ぶりの高水準近辺で推移した。

終盤の取引で、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)上昇し、2.474%。12月21日につけた9カ月ぶりの高水準である2.504%からさほど遠くない水準にある。2年債利回りは0.4bp上昇の1.960%。前日には1.976%と、2008年10月以来の高水準をつけている。

CMEグループのフェドウォッチによると、短期金利先物市場では前日に続き、2018年に2回の利上げが実施され、次回利上げは3月との見方が織り込まれた。

<株式> 続伸。ハイテク株の買いが膨らむ中、主要株価3指数はそろって最高値を更新した。さらにナスダック総合とS&P総合500種は週間で、約1年ぶりの大幅な上昇を記録した。

経済指標が世界的に堅調となっていることや、第4・四半期の企業決算への期待を追い風に、米株式相場は年明けから好調な滑り出しをみせている。ダウ工業株30種は4日、初めて2万5000ドルを突破。S&Pも今週2700、ナスダックは7000の大台にそれぞれ乗せた。週足ではダウが2.3%、ナスダックが3.4%、S&Pが2.6%上昇。

S&Pハイテク株は1.2%上昇し、S&P構成セクター全体の上げを主導。マイクロソフト、アップル、アルファベットの上昇が目立った。

<金先物> 利益確定の売りなどに圧迫される一方、米雇用統計が市場予想を下回ったことを受けた買いに支えられ、11営業日続伸した。2月物の清算値は前日比0.70ドル(0.05%)高の1オンス=1322.30ドル。朝方発表された2017年12月の雇用統計を受けて、米利上げペースが緩やかにとどまるとの見方が広がったことから、対ユーロでドル安が一時的に先行。ドル建てで取引される金塊などの商品に割安感が生じたことから、金に買いが入った。ただ、相場が3カ月半ぶりの高値水準に達していることで、高値圏では利益確定の売りも出やすく、相場はその後上値を削った。午後にかけてドルが持ち直した局面では金を売る動きもあり、上値は重かった。

<米原油先物> 最近の上伸基調を受けた利益確定の売りなどに圧迫され、3日ぶりに反落した。米国産標準油種WTI2月物の清算値は、前日比0.57ドル(0.92%)安の1バレル=61.44ドル。ただ、週間では1.69%上昇し、プラスでの越週は3週連続となった。週末要因や最近の上昇基調を受けてひとまず利益を確定する動きが活発になり、早朝からマイナス圏で推移した。ただ、利益確定の売りが一巡した後は、安値拾いとみられる買いが入り、下げ幅を一部縮小した。イラン情勢の悪化で原油供給の混乱が生じるとの懸念がくすぶっており、相場を支えている。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表した週間の米原油掘削リグ稼働数は前週比5基減の742基となった。同稼働数は2週連続で横ばいとなった後、減少に転じたものの、発表直後の反応は限定的だった。

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