3~4万円台でもハイエンド機なみの性能の機種も多い!
おサイフケータイや防水に対応した国内メーカー製スマホも

 価格を問わずに高性能なものが欲しいというスペック重視派のユーザー向けの【高性能機編】に続いて掲載するのは【3~4万円台編】だ。

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インカメラがデュアルカメラという自撮り重視の「ZenFone 4 Selfie Pro」

 スペック面を見ていくともちろんハイエンド級との差はあるものの、デュアルカメラ搭載機が増えているほか、ミドルハイ向けの600番台のSnapdragonは性能と価格のバランスがちょうどいい。メインメモリーも4GB搭載が当たり前になってきており、ヘビーな3Dゲーム以外に不満を感じる機会はあまりないだろう。快適に使える性能は必要だが、コスパも重要という人にオススメだ。

 また3万円台の価格帯には、シャープ・富士通といった国内メーカー製端末も用意されている。SoCはワンランク下のミドルクラス向けとなるが、おサイフケータイや防水・防塵、ワンセグといった機能に対応し、日本のユーザーが安心して使える内容になっている。これらの端末にも注目だ。

arrows M04
arrows M04はハンドソープで洗えることがアピールポイントとなっている

 そんな3~4万円台の人気モデルについて、スペックと特長をまとめて紹介していく。

人気SIMフリースマホ
【ハイエンドに近いモデルや国内メーカー端末も 3~4万円台編】

●ASUS「ZenFone 4 Selfie Pro
●ファーウェイ「HUAWEI Mate 10 lite
●モトローラ「Moto G5S Plus
●ASUS「ZenFone 3(5.2型)
●ASUS「ZenFone 3(5.5型)
●ASUS「ZenFone 4 Max Pro
●トリニティ「NuAns NEO Reloaded
●シャープ「AQUOS sense lite SH-M05
●富士通「arrows M04

ミドルハイクラスに位置づけられる自撮り重視のZenFone 4
「ZenFone 4 Selfie Pro」

 カメラを重視し、ハイエンドからエントリークラスまで、デュアルカメラ搭載という共通の特徴を持つ「ZenFone 4」シリーズ。その中でも「ZenFone 4 Selfie Pro」は製品名からわかるように自撮り部分を重視したモデルだ。それゆえデュアルカメラになっているのはフロントのカメラ。ソニー製の大型センサーを採用する12メガカメラに加え、広角レンズの5メガの組み合わせになっており、グループセルフィーにも対応可能だ。

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ZenFone 4シリーズの中ではミドルハイクラスに入る自撮り重視モデル「ZenFone 4 Selfie Pro」

 その自撮りではLEDによるソフトライトのフラッシュ、デュアルカメラを活かしたポートレートモード、4K自撮り動画に加え、美顔処理をしながら動画配信が可能な「美人エフェクトLive」を搭載するなど抜かりがない。

 そのほかのスペックもディスプレーにフルHD解像度の5.5型有機ELを採用するほか、Snapdragon 625 2GHz(オクタコア)、4GBメモリー、64GBストレージ、16メガアウトカメラ、指紋センサー、3000mAhバッテリーなど満足が行くものだ。実売価格は約4万3000円。

セルフィー
インカメラがデュアルになっている

最新トレンドの18:9縦長画面がミドルハイで
リアもフロントもデュアルカメラの「HUAWEI Mate 10 lite」

 片手で持てる操作性を維持しながら、ディスプレーを拡大できることでハイエンドモデルを中心に広がっている18:9の縦長ディスプレー。4万円台半ばの価格ながら、この縦長ディスプレーを採用しているのが「HUAWEI Mate 10 lite」だ。

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縦長ディスプレーやリア/フロントともにデュアルカメラなどの機能を持ちながら、4万円台の「HUAWEI Mate 10 lite」

 上位モデルの「HUAWEI Mate 10 Pro」ほどではないが、狭額縁の5.9型液晶(1080×2160ドット)の採用で、横幅は5.5型クラスの75.2mm。性能麺も十分以上で、特にカメラはリアもフロントもデュアルカメラ(それぞれ16メガ+2メガ、13メガ+2メガの組み合わせ)。2メガ側はともに被写界深度の情報を収集するためのサブカメラで、正確でかつ美しいボケ味を持つ写真を撮るのに貢献してくれる。

 ディスプレー以外の主なスペックは、HUAWEI Kirin 659(2.36GHz+1.7GHz、オクタコア)、4GBメモリー、64GBストレージ、3340mAhバッテリー、Android 7.0など。ネットワーク面でDSDSやau網に対応していないのはやや残念だが、それを除けば不満ない内容と言えるだろう。

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背面はメタルの素材を活かした処理で、鏡面仕上げの上位モデルとはややイメージが異なる

素性の良さはそのままにデュアルカメラ搭載に進化!
モトローラ「Moto G5S Plus」

 昨春に発売され、素のAndroidに近いシンプルさとバッテリーの持ち、そして高いコストパフォーマンスなど、その素性の良さが光ったモトローラのミドルクラス端末「Moto G5 Plus」と「Moto G5」。昨年10月には早くも「Moto G5S Plus」「Moto G5S」とモデルチェンジした。

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カラバリはルナグレー、ブラッシュゴールド、ニンバスブルーの3色。写真のニンバスブルーは案外他社には見かけない爽やかな青で好印象だ

 そのMoto G5S Plusは、ディスプレーサイズを5.2型から5.5型にサイズアップしたほか、リアのカメラがデュアルカメラになるなど、高コスパはそのままにさらに強化されたモデルとなる。

 そのデュアルカメラは13メガ×2でモノクロセンサー+RGBセンサーの組み合わせ。F値2.0の明るいレンズで質感に優れた写真が撮影できるほか、深度測定を有効にすることで背景を美しくボカすことが可能(撮影後に焦点位置を移動することもできる)。指紋センサー上でのフリックによる端末操作(その際にナビゲーションバーを消すことが可能)や端末を持って2回捻るだけでカメラを起動するなどのジェスチャー機能も便利だ。

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メタル筐体らしい質感を活かしたデザインを採用。リアのカメラはデュアルになっている

 基本スペックはSnapdragon 625(2GHz、オクタコア)、4GBメモリー、32GBストレージ、3000mAhバッテリー、Android 7.0などと前モデルから大きく変わらないが、ネットワーク面ではau網にも対応し、VoLTEも利用できるようになったのは進化点となる。

前年モデルになったが、価格は3万円強になりお買い得に
ASUS「ZenFone 3」

 ZenFone 4が登場したため、前年モデルになってしまったが、まだまだ人気&スペック的にも通用するのが「ZenFone 3」だ。OSのAndroid 7.0へのアップデートも提供されており、実売価格は3万円強あたりに下がってきている。

 デザイン的には前面/背面ともに2.5D加工のGorilla Glass 3を採用。側面のメタルフレームは丸みを帯びており、持ちやすさが印象的。

ZenFone 3
ZenFone 3は5.2型と5.5型の2モデルがあるので要注意
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背面はガラス素材。同心円の模様はあまり目立たない

 性能も今でもミドルハイクラスの標準的なレベルと言えるもので、オクタコアのSnapdragon 625、3GBメモリー、32GBストレージ、2650mAhバッテリーなど。カメラは16メガのソニー製センサーを採用。レーザーAF/位相差AFの組み合わせで高速AFを実現する。

 ネットワーク面では4G+3GのDSDSに対応。さらにau VoLTEも利用可能で、au MVNOを含む、多数のMVNOからSIMとのセット販売が行なわれている。カラバリはサファイアブラック、パールホワイト、クリスタルゴールドの3色。

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5.2形のZenFone 3は発売当初から新色が加わって3色に

「ZenFone 3」には大型の5.5型モデルもあり
スペック的には5.2型のZenFone 3とほぼ同じ

 5.2型モデルのZenFone 3の発売後に追加された5.5型モデル。当然そのぶん筐体が大きくなっている。基本スペックは5.2型モデルとの共通点が多いが、メモリーとストレージはそれぞれ4GBと64GBに増量されている。

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一回り大きな5.5型の無印ZenFone 3

 こちらも価格が4万円を切ってきており、スペックを考えればまだまだ価値がある1台。カラバリはサファイアブラック、パールホワイトの2色。5.2型モデルと同様にAndroid 7.0へのアップデートも行なわれている。

3万円強で5000mAhバッテリー&デュアルカメラ!
ASUS「ZenFone 4 Max Pro」

 ZenFoneシリーズの“Max”が付くモデルは、ミドルクラスのスペックと大容量バッテリーを搭載した、実用性の高い端末として知られている。発売されたばかりの「ZenFone 4 Max Pro」は、その中でもバッテリー容量を含めて、強味がさらに強化された1台だ。

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カラバリはネイビーブラック、サンライトゴールド、ローズピンクの4色

 ディスプレーはHD解像度(720×1280ドット)の5.5型液晶、SoCはSnapdragon 430(1.4GHz、オクタコア)とやや見劣りするが、5000mAhという超大容量バッテリーがなによりの魅力。それでいて厚さ8.9mm/重量181gなので、5.5型としては若干大きめのスマホという範囲に収まっている。さらに付属ケーブルを用いれば、他機器を充電するというモバイルバッテリーとしての使い方も可能だ。

 ネットワーク面ではauとY!mobileのVoLTEに対応予定であるほか、DSDS対応については、nanoSIMスロット×2とは別にmicroSDスロットを用意するトリプルスロット仕様である点は大きなメリット。

 価格は税抜2万9800円。ビックカメラ系列店(ビックカメラ、コジマ、ソフマップ)の限定販売モデルだが、同店舗を通じてAmazon.co.jpや楽天などのECサイトでも購入可能だ。

NuAns NEOの第2弾はAndroidスマホ
防滴・防塵に加えて、おサイフケータイに対応する

 アクセサリーメーカーのトリニティからリリースされたオリジナルスマホ「NuAns NEO」。その第2弾モデルが、OSがAndroidになった「NuAns NEO [Reloaded]」だ。

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外観や本体サイズにほとんど変化はないのに、ディスプレーは5.2型に大型化。前面下部には指紋センサーも用意されている

 注目点はOSの変更だけではない。防滴・防塵に加えて、SIMフリースマホとしては非常に貴重なおサイフケータイにも対応するのが、なによりも特徴的な点。

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SIMフリースマホでのおサイフケータイは、国内メーカー製端末で搭載例があったが、SIMフリースマホ専業メーカーでは初の対応となる

 また画面サイズが従来モデルの5型から5.2型に大型化したにも関わらず、基本デザインはそのまま受け継いでいる。上下に分かれていて、自由に取り替え可能なバックパネルは前モデルのものもそのまま流用可能。さらにコルク/デニム/ストーンといった素材の新パネルも追加されており、個性的なスマホに仕上げることができる。

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本物のデニムを始め、個性的な素材を用いたパネルが新たに追加された

 主要スペックは、フルHD解像度の5.2型液晶(シャープ製)、Snapdragon 625(2GHz、オクタコア)、3GBメモリー、32GBストレージ、ソニー製センサーの13メガカメラ(イン8メガ)、3450mAhバッテリー、Android 7.1など。VoLTEにも対応。価格は4万9800円とこのクラスとしてはやや高めだが、おサイフケータイ対応と独自デザインの魅力で判断することになりそうだ。

国内メーカー製SIMフリースマホの決定版
おサイフ、防水にフルHDのIGZO液晶! 「AQUOS sense lite」

 国内メーカー製のSIMフリースマホは富士通が積極的で、シャープはそれほど目立たないイメージだったが、本機のリリースでその状況を一変させそうだ。

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7色のカラバリのうち左3つは標準色。ターコイズはmineo、ピンクはIIJmio、レッドは楽天モバイル、ブルーはgooSimsellerのそれぞれ限定色となっている

 SoCこそSnapdragon 430とミドルクラスだが、ディスプレーはシャープ自慢の5型IGZO液晶で画面解像度はフルHD。ノイズが少ないというIGZOパネルの特性を活かし、少し濡れた状態でも正確に操作できるという利点を持つ。

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防水仕様&IGZOパネルにより、濡れた状態でも問題無く操作できる

 防水・防塵のほか、耐衝撃性能やおサイフケータイ、VoLTEにも対応。基本性能も3GBメモリー、32GBストレージと十分なものに加え、指紋センサーを搭載し、OSのアップデートも比較的早い段階での対応を予告するなど、SIMフリースマホ初心者からマニア層まで幅広いユーザーが安心して利用できる。これで3万円強という価格は魅力的。強力な海外メーカー製端末に対抗できる存在だろう。

防水・防塵、おサイフ、ワンセグ、さらに頑丈
日本製スマホの富士通「arrows M04」

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arrows M04

 「MADE IN JAPAN」を打ち出し、SIMフリースマホにも積極的な富士通「arrows」シリーズ。その現行モデルが「arrows M04」だ。スペックはミドルクラスで実売価格は3万円台前半だが、MVNOのセットモデルを中心に高い人気を誇る。

 ただ国産というだけでなく、防水・防塵対応でハンドソープでの洗浄も可能。さらにおサイフケータイやワンセグ(しかもアンテナ内蔵!)といった国内ユーザー向け機能をサポート。ステンレスフレームを採用して、MIL規格準拠のテストもクリアする堅牢性も持つ。ネットワーク面でもドコモ/auの両SIMに対応し、VoLTEも利用可能と、このあたりも日本メーカーならでは。

arrows M04
泡タイプのハンドソープで洗うこともできるので、清潔好きにはうれしい

 そのほかのスペックでは、HD解像度の5型液晶にクアッドコアのSnapdgoran 410、2GBメモリー、16GBストレージとワンランク落ちるのは確かだが、普段使いでは特に問題にはならないはず。シンプルなメニューやUIでの文字の大型化、迷惑電話対策機能など、スマホに詳しくない家族にも勧めやすい。なお、UQ mobile向けには3GBメモリー、32GBストレージに強化した「arrows M4 PREMIUM」を提供している。

arrows M04
カラバリはMVNO専売モデルを含めて計5色

 次回の3回目は2万円台の端末を紹介。台数的にはSIMフリースマホの中心となる価格帯だけに競争も激しく、各社ともに力が入ったモデルを用意している。最近では8コアCPUや指紋センサー搭載なども当たり前となり、少し前のキャリアの高性能スマホから乗り換えても、不満なく使えるモデルが多くなっている。選びがいがあるクラスなので次回の記事もお楽しみに!