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遠山周平

第6回 Dec.28.2011 遠山周平

強く優しくを理想の男性像とする、
エシカル ドレッシングの薦め

著者・コラム紹介
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 ビジネススーツは約3年ごとに買い替えるのがエシカルなスタイルだ。3年間は同じ服を着続けるわけだから、流行に対して免疫を保ち、しかも飽きのこないスーツを選ばねばならない。いい替えれば、流行に過敏なデザイナーズスーツを選ぶより、伝統的スタイルで通すのがお勧めである。

 ブリティッシュトラッド、アメリカントラッド、そしてクラシコイタリアは同根であるから、このうちどれを選んでもよろしい。しかし時代はより質実剛健なデザインへ向かう予感がするので、ご自分の仕事スタイルをまだお決めになっていない方にはアメリカントラディショナルをお勧めしたい。

おとな向きのビジネス服を求めて、ワインレーベル フォー シップスへ

 筆者はソフトスーツが全盛だった1980年代後半に、いち早くクラシコイタリアのスーツを自分のスタイルに決めたので、以後20年間、時代の空気とともに心地よくスーツを着ることができた。

 時代を先読みしてスーツスタイルを決めるとメリットは多い。しかし最近のイタリアスーツは生地や副素材(芯地)がどんどん軽いほうへ行き過ぎて、エシカルドレスと乖離したのではないかと感じ、アメリカントラディッショナルへ回帰しようと考えている。

 ポロ ラルフ ローレンのブリカーモデルやブルックス ブラザースのブラックフリースは、時代の流れをよく読んで設計された優れたトラッドデザインだと思う。前者は軽やかなイタリア製造だけに、春夏に威力を発揮しそうだ。後者はある程度値が張るのでブランド好きにもアピールするはずである。

 サウスウィックはブルックスやJプレスなど歴代の名作スーツを製造してきたアメリカの優良スーツ工場。戦後はイタリア移民がこの工場などでノウハウを学び、母国へ戻って手縫いと工業ラインをミックスさせたクラシコイタリアのスーツ製法を完成させたわけだから、いわばクラシコのルーツでもある。

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遠山周平 [服飾評論家]

1951年、東京生まれ。雑誌編集者、新聞記者を経て服飾評論家に。豊富な経験と知識を元に、“自ら買って、試して、書く”を信条とする。著書に『洒脱自在 おとなとしてシックに服とつきあう本』(中央公論新社)など。趣味の裁縫技術を生かし、捨てないお洒落生活を実践中。

 


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