たくさんの「〇〇」とのつながりがカギ!?
「風の四緑」新入社員を
即戦力ルーキーに育てる方法

「風の四緑」の新入社員と接するときに大切なことは、何事も“突っ込みすぎ”を控えることです。

「風の四緑」の人はさっぱりとした性格。いわば“爽やかさ”が特徴なのです。
 ひとりの人間と深くつき合うというより、たくさんの人と交友関係を持とうとする気質にあります。
 だからこそ、あまりグイグイと個人の心に“深く突っ込みすぎ”てしまうと、「ちょっとおっくうだなあ~この先輩」などと思われがちです。
 こんなところから友好関係のほころびが出るケースもあるので要注意です。

「風の四緑」の新入社員は、いい意味で当たりさわりのない人が多い傾向があるので、人が多い部署ほど、その人間性を発揮できるでしょう。その空間に爽やかな風をもたらしてくれます。

 また、仕事面では、たくさんの人と会うことが必要になる仕事を任せてみましょう。初対面の人との交渉能力はピカイチですので、どんどん人と会わせて交友関係を広げさせましょう。
“たくさんの人とつながっている”という気持ちこそが「風の四緑」の喜びであり、仕事へのモチベーションにもつながります。
 事務職などは極力やめ、人との“縁”をつないでくれる営業のポジションなどは本人もやりがいを感じてくれるでしょう。

 性格的には、ふわふわとした一面も意外と目立ちます。
 それが精神的に病んだ場合、自分の居場所を探してさまようなんてことにもなりますので、上司や先輩は、常に「風の四緑」の人に居場所を与えて、心配をさせないように心がけてください。離職率低下のカギとなります。

 いかがでしたか?
 新入社員もその年によって「9code」(ナインコード)が異なります。
 それぞれ扱い方が根本的に違うのです。
 そこを理解できずに、「この年の若者はどうせこんなことで悩んでいるんだろ?」と高をくくって接してしまうと、取り返しのつかないことにもなります。

 もちろん、「理想と現実のギャップ」は、どんな新入社員にでもあるでしょう。
 しかし、現場(職場)に入ってから“やらせる仕事”次第で、そのギャップはどうにでも埋めることができます。

 要は、その人の気質に合った仕事をさせて、居心地をよくさせるのです。
 これができないから新入社員が苦痛しか感じずに辞めていってしまうのです。
 今年の4月、「ガイアの五黄」と「風の四緑」の新入社員と接点を迎える方は、ぜひ「9code」(ナインコード)で事前学習をしてからコミュニケーションを取ってみてください。
 きっと、濃い関係性を築けるはずです。

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6ヵ国20都市以上にあり、塾生は700名超。