[北京 9日 ロイター] - 中国訪問中のフランスのマクロン大統領は9日、貿易赤字削減のため、中国に対しより一層の市場開放を求める発言を繰り返した。

50余りの企業の幹部らを引き連れ、3日間にわたる公式訪問中のマクロン大統領は欧州連合(EU)の他の経済大国、ドイツが連立協議で難航し、英国がEUを離脱するという状況下では、欧州の代表格だ。大統領就任以来、労働市場改革を成し遂げ、今年の成長率も上方修正され、経済は堅調に推移している。5年間の任期中、毎年訪中する意向も表明した。

ただ、成果は芳しくない。比較的小規模な商談は成立しているものの、原子力大手アレバ<ARVCF.PK>による原発の使用済み燃料再処理施設建設計画は進んでおらず、航空機大手のエアバス<AIR.PA>による100機以上の商談も契約成立まではこぎ着けられなかったとみられる。

トランプ米大統領が昨年訪中した際には、米航空機大手ボーイング<BA.N>による300機の売却が発表された。

マクロン大統領は8日、中国の習近平国家主席との会談で、中国による外国企業に対する規制に触れ、規制を続ければ共倒れになると述べ、市場開放を迫った。中国政府の発表によると、李克強首相は「フランスによる投資、輸出の拡大を歓迎する」と大統領に伝えた。

中国の電子商取引最大手アリババグループの馬雲会長は北京で、マクロン大統領の発言に理解を示した上で「互いにより市場開放を図るべきだ」と記者団に語った。

フランスの対中貿易赤字は300億ユーロ(360億ドル)。