1月9日、世界のディストレスト債専門ファンドが中国市場に食指を伸ばしている。写真は中国の人民元紙幣。昨年5月撮影(2018年 ロイター/Thomas White/Illustration)

[北京 9日 ロイター] - 世界のディストレスト債専門ファンドが中国市場に食指を伸ばしている。増大する不良債権に対処するため、中国政府が市場整備に真剣に取り組み始めたとの期待が背景にある。

 オークツリー・キャピタル・グループは先月、額面31億元(4億7670万ドル)相当のディストレスト・ローンの購入に合意した。中国のディストレスト債権の購入契約は、同社として5度目だ。事業調査に関わった法律事務所アルファ・アンド・リーダーのパートナー、トニー・ラオ氏が明らかにした。

 ブラックストーンは昨年8月、初めて中国の商業ローンを1億9500万ドルで購入。ベイン・キャピタル・クレジットも同月、初めての購入に踏み切り、主に不動産担保付きのローンを2億ドルで買い取った。

 ラオ氏によると、国内勢との競争で中国ディストレスト債の平均価格は額面1ドルに対し0.5ドル超まで上昇しているが、それでも今年は海外からの資金流入がさらに増えそうだ。

 中国の商業銀行の不良債権は、公式発表では9月末時点で1兆6700億元(2568億ドル)で、全債権の1.74%。まだ不良債権と定義されていないが返済が滞っている融資は3兆4000億元に上るが、多くのアナリストの推計では、実際の数字はずっと大きい。