12月22日、自動車用排気システムの製造に従事していたサンディ・ビアリングさんは、会社が従来の工場から数キロ先に建設したロボットだらけの新工場に移籍した。彼女はまさに、米国製造業の未来に足を踏み入れたことになる。写真はニューヨークで2012年撮影(2018年 ロイター/Lucas Jackson)

[コロンバス(インディアナ州) 22日 ロイター] - 自動車用排気システムの製造に従事していたサンディ・ビアリングさんは、会社が従来の工場から数キロ先に建設したロボットだらけの新工場に移籍した。彼女はまさに、米国製造業の未来に足を踏み入れたことになる。

 だが、彼女は新しい職場がまったく気にくわなかった。

 仏自動車部品メーカーのファウレシアが米インディアナ州に建設した新工場は、これまで操業していた「グラッドストーン」工場と区別するために「コロンバス・サウス」工場と命名された。

 キラキラと輝く清潔な環境で、肉体労働は軽減されている。だが、57歳のビアリングさんにとって、新たな業務は単調な長時間労働に思えた。1日中、コンベヤーに部品を載せてロボットに送り込むだけなのだ。グラッドストーン工場の同僚たちとの交流も懐かしかった。

「1日中ストレスを感じていた」と彼女は言う。

 トランプ大統領は、製造業雇用を米国に取り戻すことを経済・通商政策の中心課題として掲げている。だが、実際に雇用が国内に戻ってきても、多くの工場労働者にはそのための備えがなく、企業側は必要なスキルを持った人材を雇うのに苦労している。

 米国の製造業求人件数は約15年ぶりの高水準となり、工場では2014年以来最も速いペースで労働者を採用している。だが多くの企業によれば、最も確保が難しいのは、最高水準の給与に見合う専門的スキルを必要とする労働者だという。