[セントルイス 10日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は10日、米国の過去5年にわたる低インフレによって、名目国内総生産(GDP)は約1兆ドル目減りしたとの認識を示した。

ブラード総裁は講演原稿で、米インフレ率が2012年以降、連邦準備理事会(FRB)の目標を下回って推移したことによって、「実質および望ましいとされる物価水準に著しい乖離が生じた」とし、名目ベースで4.6%の格差を引き起こしたと語った。これは金額ベースにして8200億ドル超に達する。

FRBはこれを補うため、今後10年間にわたり年間インフレ率を2.5%に上昇させることが求められる可能性がある。

米連邦準備理事会(FRB)内では、金融政策決定における新たな枠組みとして物価水準目標を採用する案が浮上している。

ブラード総裁は物価水準目標の採用について、「かなりの準備と討議が必要となる公算が大きい」と語った。