[サンフランシスコ 10日 ロイター] - 半導体大手インテル<INTC.O>の半導体を内蔵するコンピューター機器にセキュリティー上の欠陥が見つかったことを受け、データセンターを運営する顧客の一部は、新たなインフラ構築に同社のライバル社製品を使用することを検討している。

セキュリティー研究者は先週「メルトダウン」と「スペクター」と呼ばれる安全性の欠陥を発見。ハッカーが侵入して大半の機種のコンピューター、電話やクラウドベースのサーバーからパスワードや暗号キーを盗まれる恐れがあるという。

他社の製品に乗り換える企業が続出するか、あるいはインテルが値引きを余儀なくされるかによって、同社は最も急成長する事業部門で打撃を受ける可能性がある。コンサルタント会社IDCによると、データセンターの運営の98%をインテルの半導体が支えている。

マイクロソフト<MSFT.O>は9日、安全上の脅威から保護するためリリースしたパッチが、サーバーの性能に著しい影響を及ぼす恐れがあると発表した。

インテルは9日付の声明で、顧客がセキュリティー、性能と互換性において最善策を見出せるよう支援すると説明した。

インテル製品の代わりとなる選択肢にはアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)<AMD.O>の半導体が含まれる。同社の製品は「x86」と呼ばれるインテル製品と共通のアーキテクチャーを使用している。

オンラインストレージ会社ブラックブレイズにとって、ARMの半導体を使ったシステムの構築は難しいことではないという。ARMの製品が十分な演算能力をx86より低コストないし低出力で提供できれば、乗り換えるのに十分な動機となると説明した。

一方、一部の企業はインテルによる機器の交換や演算能力を失ったことの穴埋めとしての払い戻しに期待している。

クラウドコンピューティングのベンダーらは最初から導入されたインテルの半導体を他社の製品と交換するのは複雑すぎるが、今後他社の製品を使用してネットワークを拡張することは可能だと指摘した。共通する中核技術であるx86が理由で、インテルからAMDへの乗り換えが最も容易だという。