フランソワ・ド・フェヌロンの著書『テレマックの冒険』は、ホメロスの『オデュッセイア』を素材に描かれた。物語の中で、彼は“試練”についてこう記述している――、我慢できない者は、大きな心を持つことができない。
 
 

 ある集まりという名の飲み会が催された。集まった人数は十人前後。

 飲み会やるぞー。と幹事役が募集をかけたところ、男性は何人かが行く行く。と早々に返事をよこす。下ネタではありません念のため。新年の一発目からそんな方向に持っていくか。

 男性はすぐに行くと言う。が、何故か、どういうわけか、いつもは集まる女性陣がなかなか行くとは言わない。もちろん下ネタなんかじゃありません念のため。だから新年早々そんな話はしないっつーの。

 権威と気品あふれるダイヤモンド・オンラインで下ネタなんかしたらどういうことになると思っているのだ。連載第二回目にして最終回だぞ、きっと。エロティックなお話はもうちょっと待ちなさい。書くのか、とツッコまないよーに。

 書くに決まってるじゃないですか。恋愛に艶聞は付きものだもの。

 という予告は措いといて、期日が迫ってもなお、なかなか行くと言わない美女がいたものだから訊いてみる。どーした、その日は何か予定でも入っているのか――?

 すると、その美女からは、すさまじいばかりの応えが返ってきた。

「予定が特にあるわけじゃないんです、空いてますよ。だから本当は行きたいんだけど」

 とごにょごにょ。来たかったら来ればいいじゃないか。と私。

「でも、あの人が来る集まりには、行きたくないんですよね」
 「はて、あの人? あの人って……、もしかして、あいつ?」

 と訊くと、美女はラムネ……、もとい、そうだと言う。

 その男性が早々に参加を表明したものだから、この子は二の足を踏んづけちゃったらしい。わからん。どーしてあいつが来ると美女は行きたくないのだろう。言っとくが下ネタじゃないぞ。ちょっとハイブロウだけど。

 問い詰めていくと、だってあの人つまんないし。というたいへんシビアなお応え。

 きみさ、そこまではっきり言っちゃあ――、と言いかけて、女性にはシビアさがとても大事だということに気づいた私。女性には、嫌なものは嫌。だめなものはだめ。ときっぱり言い切るくらいの厳しさが必要なのです。