機械を作る「工作機械」の受注は
過去最高を更新する見通し

 まず、「工作機械受注」です。これは、機械を作る機械で、全ての機械の元になっていることからマザーマシンと言われます。工作機械の性能の優劣が、生み出される機械の性能の優劣を、ひいては最終的に生み出される製品の競争力を大きく左右します。このため工作機械は産業全体にとって重要です。

 日本には世界クラスの有力メーカーがいくつもあり、国際的に競争力の高さが示されています。優れた工作機械を作るにはノウハウや技術の蓄積が必要ですが、これらは日本人が得意な領域と言われています。

 17年の工作機械受注は極めて好調で、輸出を中心に拡大しており、過去最高を更新する見通しです。月間で工作機械受注金額が1000億円を超えると好況と見なされますが、16年の11月からそれを上回っていることに加え、17年11月には受注金額が1500億円を超え、単月で史上最高の受注金額を記録しました。これは、前年比で見ると+46.8%になります。

 今後も好調な受注が続くかが注目されますが、どんな製品、用途向けの需要が強いかを見ると、予測が立てやすくなります。

 足元で需要が著しく強いのは中国向けで、特に11月は、携帯電話等を受託製造しているメーカーが多額の発注を行なったようです。それ以外にも、賃金の上昇や人手不足に対応するための自動化向け(ロボット)、新しい技術が発展しつつある電気自動車や有機EL向けなどの需要も強いと見られます。これらは中長期的に続きそうな要因ですから、今後も工作機械受注は堅調さが続く可能性が高そうです。

 強い需要といえば、半導体への需要が急速に伸びていることにも言及したいと思います。