住居や家具えらびを積極的にしているひとは多いはず。でも自分のスタイルを確立するということについてはどうだろう。外国人の暮らしかたを美しい生活の参考にしてもよい。日本在住のプライベートハウスを訪ねて、生活の美学をのぞいてみた。

写真=大河内 禎

この住宅に住むためにぼくは4回引っ越しをしました
MR MARTIN WEBB

PR会社経営
ー目黒区・東山のマンション

広いリビングルームは仲間を呼んでパーティルームになることも。引き戸を閉めて2部屋に仕切ることもできる。写真手前のコーヒーテーブル、奥のダイニン グテーブルはともにビンテージ家具。

ずっとこのマンションに
憧れ続けていた

 マーティン・ウェブさんの住まいは、1979年に建てられた外国人向け賃貸マンション。

「2年前までは近くの別の家に住んでいたのですが、そこから見えるこのマンションにいつか住みたいと、ずっと思っていたのです。だから、空いたと聞いた時は嬉しくて、すぐに申し込みました」

 日本に暮らして約16年。5軒目にして初めての外国人向け住宅は、これまでで最も広い物件。天井の高さや窓の大きさに開放感を感じるという。

「家具はこの家のサイズと間取りに合わせて一新しました。ほとんどが妻と私の大好きなアンティークやビンテージ。作った職人さんの思いとか、親近感が感じられるようなものを一つずつ、家具屋さんを回って選んでいきました」

 リビングルームの2つのソファは友人にオーダーしたもの。サイズとデザインは同じで、一つは革、もう一つは布貼りに。ターコイズを敷き詰めたイタリアのコーヒーテーブル、デンマークのサイドボード、ブラジルのダイニングテーブル、日本の天童木工のロッキングチェアなど、年代も国もさまざまな家具が集結している。

サイドボードは北欧デンマークのアンティーク。モロッコのカゴに は細々したおもちゃやレゴブロックなどを収納。