[東京 12日 ロイター] - 内閣府が12日に発表した2017年12月の景気ウオッチャー調査で、景気の現状判断DIは前月比マイナス0.2ポイントの53.9と、5カ月ぶりの低下となった。昨年後半から上昇傾向を続けてきた家計動向に頭打ち感がみられ、クリスマス・年末商戦は好・不調が入り混じった状態となっている。それでも横ばいを示す50の水準は5カ月連続で上回り、街角景気としては高水準が続いている。

家計関連のウォッチャーからは「ホテルの宿泊では高額プラン、レストランでは個室の需要が好調」(近畿・高級レストラン)、「来客数がプラスにシフト。上質な商品を求める傾向が高くなっている」(四国・百貨店)など、客単価上昇を示す声も散見される。厳冬も後押ししている面があり「気温が低い日が続いたことから暖房器具などが良く売れている」(北海道・家電量販店)、「冷え込みによる防寒需要の高まりでコート等に動き」(南関東・百貨店)といった動きも寄与。

ただ12月は特にサービス・外食関連の動きの悪化が足を引っ張った。「来客数が1割ほど減少している上に、客単価も10%程度落ちている」(北関東・レストラン)との声のほか、「クリスマス等各種イベントを実施したが、首都圏ファミリー層の集客が弱く3カ月前よりやや悪くなっている」(甲信越・遊園地)、「寒い日が続いているので入園者が減少」(中国・テーマパーク)など外出を控える動きもみられる。

企業部門は17年中は各月とも50を超える好況が続いた。輸出関連の好調が内需にも波及している。

雇用部門は求人が増えて景況感は一段と上昇しているが、今月はやや低下。「求職者の登録が減少し、マッチングに苦慮」(沖縄・人材派遣会社)している。

2─3カ月先を見る先行き判断DIは52.7で、前月比0.7ポイント低下。2カ月連続の低下となった。

内閣府は、景気ウオッチャー調査の判断の表現を「緩やかに回復している」で据え置いた。

*内容を追加しました。