1月10日、中国は世界最大の米国債保有国であり、それを使って自国通貨の価値をコントロールしたり、巨大な外貨準備金を蓄えたりしている。写真は2017年6月、ドルと人民元紙幣(2018年 ロイター/Thomas White)

[10日 ロイター] - 中国は世界最大の米国債保有国であり、それを使って自国通貨の価値をコントロールしたり、巨大な外貨準備金を蓄えたりしている。

 ブルームバーグは10日、中国当局者が米国債の購入を縮小するか、もしくは停止することを検討していると報じた。これを受けて、米10年債の利回りは一時10ヵ月ぶりの高水準となった。

 だが、さまざまな理由により、米国債に関しては、中国が行動できる余地は限られている。

 以下、今回報じられた動きについて、基本的な背景と展望をまとめた。

●そもそも、なぜ中国は1.2兆ドル(約134兆円)に上る米国債を保有しているのか。

 長年の貿易黒字によって拡大した中国の巨大な外貨準備金の一部を蓄えるため、十分な流動性を有する商品は米国債だけだと考えられていることが一因だ。

 また、中国は自国通貨の人民元をドルに連動させているため、政府によるドル資産の売買は主に、自国通貨の価値をコントロールする目的で行われている。米財務省のデータによると、時間の経過とともに、中国の米国債保有はおおむね安定している。