[東京 15日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比54円81銭高の2万3708円63銭となり、4日ぶりに反発した。前週末の米国株が上昇したことを支えに買い優勢で始まり、一時180円近く上昇したが、1ドル110円台後半まで円高に振れた為替が日本株の上値を圧迫した。ソフトバンクグループ<9984.T>が3.86%高で午前の取引を終了。日経平均に対し前引け時点で約38円の押し上げ要因となった。

TOPIXは0.43%高で前引け。東証1部売買代金は1兆2652億円だった。業種別では鉱業、証券、不動産がしっかり。鉄鋼、空運がさえない。ソフトバンクグループは一時6%近く上昇。傘下の携帯事業会社ソフトバンクを、年内にも東京証券取引所第1部に上場させる方針を固めたと一部で報じられ、これを材料視した買いが入った。

一方、ドル/円<JPY=>は4カ月ぶりの水準まで下落。ドル安/円高が進行する中、日本株は上げ幅を縮小した。12月日銀短観によると、大企業・製造業の想定為替レートは17年度で110.18円。17年度下期では109.66円となっている。

丸三証券・投資情報部長の牛尾貴氏は「足元の為替水準は企業業績に懸念を及ぼすようなレベルではない。来週から国内では企業の決算発表が相次ぐため、改めて業績期待が広がりそう」と分析。さらに「年初の海外勢の買い越し姿勢が今年の市場を象徴しているとも言える。世界の景気敏感株である日本株はバリュエーション面での安心感もあり、海外投資家から資金が入りやすい」とみる。

東証と大阪取引所が12日に公表した1月第1週の海外投資家による日本株の買い越し額(現物・先物合計、ロイター集計)は6870億円に上った。

東証1部の騰落数は、値上がり1223銘柄に対し、値下がりが754銘柄、変わらずが84銘柄だった。