[上海 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は15日、期間1年の中期貸出ファシリティー(MLF)を通じて金融機関に3980億元(617億6000万ドル)を供給したことを明らかにした。

人民銀は声明で「税支払いのピークを迎えているほか、金融機関の準備預金積み立て、レポやMLF融資の満期が重なる中、銀行システム全体の流動性は比較的大幅に低下している」とした。

内訳をみると、新規のMLF融資が1085億元で、きょう償還期限を迎えた1年物MLFのロールオーバー分が1825億元、24日に期限を迎える1年物MLFのロールオーバー分が1070億元。

人民銀は昨年12月14日、流動性ツールの金利を引き上げ、1年物MLFの金利を3.25%とした。

今回の資金供給にもかかわらず、トレーダーらは当局の引き締めバイアスに変化はないと指摘。上海の資産運用会社のあるトレーダーは「市場のデレバレッジは進んでいる」とした上で、今回のMLFによる資金供給について「人民銀は流動性供給手段としてレポの代わりに割高なMLFを利用しており、実のところ引き締めサインだ」と付け加えた。