[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル安/円高の110円後半。前週末からのユーロ高/ドル安の流れにアジア通貨高/ドル安の地合いも加わり、ドル安/円高が進んだ。

ドルは仲値公示に向けて売りが優勢。一時110.82円まで売られ、前週末の海外安値を下抜けて昨年9月15日以来、4カ月ぶり安値を更新した。市場ではドルの上値の重さが目立ってきたことで、一段安を見込む声も増えている。きょうこれまでの安値は110.58円。

ユーロ高の背景には、独連立政権樹立への期待感のみならず、欧州中央銀行(ECB)が前週公表した12月の理事会の議事要旨がタカ派的だったことで、出口戦略を前倒しするとの見方が広がったことがある。

ただ、市場では「まだ大きな資金のフローが出ているようには見えない。投機筋がユーロを買ってみたら上がったので、一段と買い上げているという程度の話」(機関投資家)との声が聞かれた。  

一方、中国人民銀行(中央銀行)は15日、人民元の対ドル基準値(中間値)<CNY=PBOC>を1ドル=6.4574元とし、2016年5月3日以来の元高水準に設定した。スポット市場<CNY=CFXS>での元高に加え、ドルが海外市場で他通貨に対して全面安となっていることを反映した。

人民元をはじめとした全般的なアジア通貨高の流れを受けて、円高になりやすい地合いもあるという。

日銀が22─23日に開く金融政策決定会合で、2018年度の成長見通しを引き上げるとの複数の報道が話題となっている。昨年10月に示した1.4%を、1%半ばから後半へ引き上げる方向で検討しているといい、成長率の上振れが出口戦略の前倒しや円高を連想させるとの思惑が投機筋の関心を呼んでいるようだ。

黒田日銀総裁は15日、日銀支店長会議のあいさつで、物価目標の実現に向けて、大規模な金融緩和策を継続していく考えを強調した。

日銀が午前10時10分に通告した国債買い入れオペの予定額は、いずれも前回から据え置きだった。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 110.69/71 1.2221/25 135.30/34

午前9時現在 111.13/15 1.2190/94 135.49/53

NY午後5時 111.03/05 1.2185/89 135.40/44

(為替マーケットチーム)