1月10日、世界経済が勢いを増し、原油その他のコモディティ価格が数年ぶりの高値を付けているため、インフレが進むと有利になる米物価連動国債(TIPS)の人気が高まっている。米シカゴのスーパーマーケットで2011年9月撮影(2018年 ロイター/Jim Young)

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 世界経済が勢いを増し、原油その他のコモディティ価格が数年ぶりの高値を付けているため、インフレが進むと有利になる米物価連動国債(TIPS)の人気が高まっている。

 市場では、主要国の中央銀行が何年も達成できなかった2%のインフレ率が、米国で久々に実現するかもしれないとの見方が広がってきた。そうなればTIPSは今年、通常の米国債よりも高いリターンをもたらしそうだ。

 ニュー・センチュリー・アドバイザーズのシニア物価アナリスト、コム・クロッカー氏は「世界同時景気拡大が起こっており、インフレは上昇に向かっている」と言う。

 トムソン・ロイター傘下のリッパーの調査によると、3日までの1週間に、TIPSに特化したファンドには4億6550万ドルの資金が流入し、資産総額は過去最大の673億9000万ドルに膨らんだ。

 米国では税制改革法の成立により、少なくとも短期的には設備投資や雇用が増えると見込まれており、インフレ率が間もなく上昇し始める可能性がある。

 ドルの実効レートがさらに下がることも予想され、その予想通りなら米国の輸入物価も上昇しそうだ。