1月15日、みずほフィナンシャルグループが、トップ交代に踏み切った。写真は2015年7月、都内で撮影(2018年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 15日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループが、トップ交代に踏み切った。佐藤康博社長は会長に退き、坂井辰史・みずほ証券社長がグループCEOとして舵取りを担う。佐藤社長の下でガバナンス改革は進んだものの、収益力ではライバルのメガ銀行グループから見劣りするのが現状だ。伝統的な金融ビジネスが斜陽する中で、証券会社トップを務めた坂井氏を後任に据えることで、新たな「稼ぐ力」をどのように創り出していくのかが問われる。

目指すは旧興銀モデルか

「(社長交代の)タイミングはあってもおかしくないとは思ったが、後任はサプライズ」―─。証券会社のトップを務めていた坂井グループCEOの誕生には、ライバル銀行はもとより、みずほ内部でも驚きの声が上がった。

 ただ、関係者の間では、坂井氏は佐藤氏からの評価も高く「2年前の坂井氏のみずほ証券社長就任も、佐藤氏による抜擢人事」(グループ幹部)との評があった。

 実際、佐藤氏は15日の交代会見で「証券会社の社長がグループのトップになることに非常大きな意味を見出している」と力を込めた。

 銀行の伝統的業務である預貸金収益は、長引く低金利環境下で悪化の一途。メガ銀行グループはこぞって手数料ビジネスの拡大に注力している。中でもみずほが注力しているのが、大企業取引での証券業務の拡大だ。