1月12日、スイスのアルプス山脈の麓にある町ダボスは、著名人や富豪には慣れているが、当地で23─26日の日程で開催される世界経済フォーラム(ダボス会議)への出席をトランプ大統領(写真)が決断したことで、新たに大きな注目を浴びている。ワシントンで10日撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ダボス(スイス) 12日 ロイター] - スイスのアルプス山脈の麓にある町ダボスは、著名人や富豪には慣れているが、当地で23─26日の日程で開催される世界経済フォーラム(ダボス会議)への出席をトランプ大統領が決断したことで、新たに大きな注目を浴びている。

 世界各国の政財界の首脳が集う毎年恒例のダボス会議に現職の米大統領が出席するのは、2000年のビル・クリントン大統領以来となる。

 2015年の地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱表明や「アメリカ第一主義」といったトランプ氏の政策は、スイスにとって受け入れがたいものかもしれない。同国はパリ協定を支持しており、経済は世界各国との貿易に依存している。

 トランプ氏の偏った言動により、2000年代初めに起きたダボス会議に対する暴力的な抗議活動が再びよみがえる可能性を指摘する声も上がっている。トランプ氏を「歓迎できない」とするオンライン署名活動も始まっている。

 とはいえ、11日時点におけるダボスの雰囲気は楽観的で、トランプ氏の存在でどんな騒動が起きたとしても、約1000人の警察官のほか、必要とあれば最大5000人の兵士が動員される厳重な警戒態勢ならば対処できると自信を持っている。

「最高だ」と、当時のクリントン米大統領がダボス会議に出席した際に滞在したホテルのディレクターで、現在は地域のホテル協会を率いるエルンスト・ウィルシュ氏は言う。