株式レポート
1月16日 12時33分
バックナンバー 著者・コラム紹介
マネックス証券

決算なんて、見ても意味なし? - 日本株銘柄フォーカス

決算なんて、見ても意味なし?

皆様の中には、こんな体験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。

 「決算短信で増収増益になっているのに、翌日株価が大きく下落した」
「減収減益で業績が苦しいと解説されているのに、株価は上昇した」
「新聞の朝刊で最高益更新!となっているのにその日の株価が下落した」

このような体験をされると、「決算分析なんて意味がないのではないか」とお考えになっても無理はないかもしれません。何を隠そう筆者も学生時代に自分が投資をしていた時に、同じような経験をして「企業決算なんて見ても無駄じゃないか!」などと考えていました。ただ、現在はそれはあまりにももったいないことであると考えています。企業の決算発表にはいくつかの見るべきポイントがあります。そのポイントを押さえると、株価が面白いように決算に反応して動いていることがわかります。本日はそのポイントの1つである、「業績は3ヶ月に分解して見る」を改めてご紹介します。

決算発表翌日の株価はどう反応した?

普段のレポートとは少し趣向を変えて、まずは皆様に簡単にクイズにお答えいただきたいと思います。以下では12月以降に決算を発表した比較的知名度が高いと考えられる10の銘柄について、決算短信の冒頭の一部をご覧いただきます。その10の銘柄の決算発表の翌営業日の株価が「①上がった」「②下がった」のどちらになったのかを予想してみてください。

いかがだったでしょうか。もちろんこの情報だけでは判断できない、というご意見もおありかと思いますがまずは気軽にお答えいただければと思います。答えは以下のとおりです。

減収減益だったしまむら(8227)が下落し、増収増益だった高島屋(8233)やJフロントリテイリング(3086)、ABCマート(2670)、良品計画(7453)が上昇といったところは正解された方が多いのではないでしょうか。一方で、増収増益のはずのハイデイ日高(7611)、リソー教育(4714)、ウエルシアホールディングス(3141)が揃って大きく下落し、減益とはいえ10%近い増収のコスモス薬品(3349)が12%近く下落しているというのはなかなか予想が難しいかもしれません。そして前年同期比のデータが空欄のディップ(2379)は4%超上昇しています。

このように決算短信の企業の発表とその後の株価の変動にギャップがある1つの要因として、企業の決算短信の発表はすべて「累計値」で行われているということがあげられます。上記でご紹介した銘柄はコスモス薬品以外の9銘柄は第3四半期の決算発表です。具体的には3月―11月の9ヶ月分の業績の累計値が発表されています(コスモス薬品は第2四半期なので6月―11月の6ヶ月分)。当然ながら3月-8月の6ヶ月の業績は既に発表済みなので、今回の決算発表でわかった新たな情報は9-11月の3ヶ月についてのみなのですが、企業の短信での発表からはそれがわからないのです。少しレポートの本論からはそれますが、米国の上場企業は累計値と3ヶ月業績の両方を並べて発表します。日本の決算短信もそのように形式を変えてくれれば投資家にとっての利便性が広がると思うのですが・・・

投資家の皆様の利便性向上のために、筆者が開発した「マネックス銘柄スカウター」には3ヶ月に分解した業績を掲載しています。先ほどの10銘柄について3ヶ月に分解した業績を見ていきましょう。

以上のように累計値と直近3ヶ月の業績を比較すると、別の姿が見えてくる場合があります。直近3ヶ月の業績が増益だった6社のうち、5社は翌日に株価が上昇しました。増益だったにも関わらず、翌営業日に株価が下落したのはウエルシアホールディングスのみです。ウエルシアホールディングスの場合増収増益ではあるものの、営業利益の増益率が第1四半期や第2四半期に比べて鈍っており、そのあたりが株価下落の要因かもしれません。売上の伸びはむしろ増えていることから、営業利益の伸び鈍化は一時的な要因によるものかもしれない・・といった仮説を立てることができます。そして決算説明資料などを確認し、増益率鈍化の要因を調べていくと投資判断に役立つ可能性がありそうです。

一方で直近3ヶ月が減益だった4社はすべての銘柄が翌営業日に株価が下落しています。累計値では増収増益だったハイデイ日高やリソー教育も直近3ヶ月は減益です。これらの銘柄は足元の業績悪化が嫌気されて株価が下落した可能性がありそうです。このように、決算短信で発表される累計値のみ見ていてはなかなかわからないことも3ヶ月に分解してみることで初めてわかります。

ぜひ保有されている銘柄や気になっている銘柄の決算発表が行われたら、直近3ヶ月の業績をチェックする癖をつけていただきたいと思います。最後に「マネックス銘柄スカウター」で3ヶ月の業績を確認する方法をご紹介します。

マネックス銘柄スカウターで3ヶ月業績をチェックする方法

① マネックス証券にログインして気になる銘柄の株価画面にアクセスし、「決算」をクリック

②「銘柄スカウター」が起動するので、「財務分析」ページで「四半期業績」を確認する

■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)

■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。

(マネックス証券)


マネックス証券
株式売買手数料(指値) 口座開設
10万円 30万円 50万円
100円 250円 450円
【マネックス証券のメリット】
日本株投資に役立つ「決算&業績予想」、信用取引ではリスク管理に役立つ信用取引自動決済発注サービス「みまもるくん」が便利。米国株は最低手数料5ドル(税抜)からお手軽に投資が可能で、米国ETFを通じて世界中に分散投資できる。投資先の調査、リスク管理、リスク分散など、じっくり腰をすえた大人の投資ができる証券会社と言えるだろう。一方、短期・中期のトレードに役立つツールもそろっている。逆指値ほか多彩な注文方法が利用できる上に、板発注が可能な高機能無料ツール「新マネックストレーダー」が進化中だ。日本株、米国株、先物取引についてロボットの投資判断を日々配信する「マネックスシグナル」も提供しており、スイングトレードに役立つ。
【関連記事】
◆AKB48の4人が株式投資とNISAにチャレンジ!「株」&「投資信託」で資産倍増を目指せ!~第1回 証券会社を選ぼう~
◆マネックス証券おすすめのポイントはココだ!~日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
マネックス証券の口座開設はこちら!

 

株主優待名人の桐谷さんお墨付きのネット証券!最新情報はコチラ!
ネット証券口座人気ランキングはコチラ!
NISA口座を徹底比較!はコチラ
株主優待おすすめ情報はコチラ!
優待名人・桐谷さんの株主優待情報はコチラ!

 

Special topics pr

ZAiオンライン Pick Up
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2018]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2018年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード 「アメリカン・エキスプレス」が誇る、高いスペック&ステータスを徹底解説!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

儲かる高配当株
桐谷さんの「株」入門
ふるさと納税カタログ

4月号2月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【株価が乱高下する今こそ高配当株で1億円作る】
【別冊付録】丸ごと1冊桐谷さんの「株」入門
 ・「株」の買い方ギモン解消BOOK
 ・初心者も安心! 口座開設から注文方法まで! 
●最高4.53%!儲かる高配当株86を大公開
 ・株投資で1億円を作った勝ち組8人の投資ワザ
 ・高値圏の今こそ高配当株に注目すべき理由! 
 ・20万円以下で買える! 初心者向け高配当
 ・増収増益が続く好業績高配当株
 ・上場5年以内の急成長高配当
 ・不景気時も減配しない高配当
今こそ買いの米国株ベスト22
 ・年間200万円の配当をゲットの個人投資家
 ・米国の高配当株ベスト11
 ・米国の成長株ベスト11
ふるさと納税月別カタログ&王道の返礼品
毎月分配型投信100本の最新利回り&分配健全度
儲けた人のNISAの上手な使い方
退職金は専用定期で無リスクで増やせ

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! 新築マンションランキング