8.視点移動

 これは、意識的に見る対象を変える方法です。ベンツを買おうと思った日から、街でベンツがやたらと目につくようになる現象と同じです。これは心の中で「ベンツ、ベンツ」と強く思うことで、潜在意識がその情報をキャッチしようと動き出すのです。

 私たちは、意識をしないと、悪いマイナスの情報ばかりが飛び込んできます。仕事では景気が悪い、倒産する会社が増えている、また人間関係では、相手の悪いところや悪い癖ばかりが目につくようになります。思い当ることはありませんか。

 そこで、強制的に「よい情報、相手のよい面」をキャッチしようと視点を変えるのです。

・今日できなかったことではなく、できたこと
・自分に足りない資格や経験ではなく、自分にすでにある力
・相手に対して頭に来た点ではなく、自分にはないよいところ

 これは習慣なので、毎日練習することで誰でも身につけることができます。そうすると、自信が生まれたり、周りのせいにしなくなったり、自分の中で変化が起きてきます。

 私は基本的にはマイナス思考で、いつも自分にはないものばかりを嘆いていましたが、あるときから、自分にあるもの、できること、に意識を切り替えたときから、不思議と自信が湧いてきたことをいまでも覚えています。見る対象を変えることで、自信も身につけることができるのです(詳しくは、第3回「たちまち自信が湧いてくるものの見方」をご参照ください)。

 さて、次回はいよいよ最終回。これまでの総括と、見方を変えるためには何をしたらよいのか、具体的な行動の提案をします。

 


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「ものの見方」を変える8つの切り口

この31のドリルは、ただのクイズではありません。これこそ、ふだんのあなたの見方、思考パターンの縮図なのです。楽しみながらドリルをこなしてい くことで、自分の「思い込み」に気づき、それを修正していくことができます。思い込みのメガネをはずせばココロは軽くなり、悩まされ続けてきた問題もたち まち解決します。

 

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