[東京 18日 ロイター] - 安倍晋三首相は18日、来日したオーストラリアのターンブル首相との会談で、南北対話が始まった北朝鮮問題に言及し、「状況はむしろ悪化している」との情勢認識を示した。その上で両首脳は、北朝鮮の非核化を目指す方針で一致した。

両首脳は時間を割いて北朝鮮問題を協議した。会談に同席した西村康稔官房副長官によると、安倍首相はターンブル首相に対し、「北朝鮮は南北対話を進める一方で、核・ミサイル開発を継続している」と指摘。「状況はむしろ悪化している」と述べた。

一方、ターンブル首相は北朝鮮を「無謀なならず者国家」と呼んだ上で、「経済制裁は厳格な形で履行されなければならない。北朝鮮が正気に目覚めることを願う」と語った。

両首脳は、インドから太平洋にかけた広い地域で影響力を強める中国を念頭に、安全保障協力を強化することでも一致した。日豪の共同訓練を「質、量ともに拡充させる」(安倍首相)方針で、2018年中に両国の戦闘機が日本で演習を行うことを確認した。日豪部隊が、訓練などで相互に訪問する手続きを簡素化する協定の早期妥結でも合意した。

ターンブル首相の来日は、2015年12月以来2度目。悪化する安全保障環境を背景に、協調を演出した日豪首脳だったが、ターンブル氏は日本の捕鯨問題を取り上げることも忘れなかった。西村官房副長官によると、安倍首相は日本の立場を改めて説明。「両国関係全体に影響が及ばないようにすべき」などと応じたという。

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(久保信博※)