経営×ソーシャル
企業の遺伝子
【第6回】 2018年1月30日
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武田 隆 [クオン株式会社 代表取締役 兼 最高経営責任者]

テーブルマーク、おいしさを愚直なまでに追求する「うどん愛」

テーブルマークのキーパーソンに、クオン代表が聞く

加ト吉とJTの加工食品事業から生まれたテーブルマーク。冷凍うどん、パックごはん、冷凍パン。バカがつくほど真面目に、できたてのおいしさを追求し続ける同社の“遺伝子”とは? オンライン消費者コミュニティの開発・運営を手がけるクオン株式会社の武田隆代表取締役が、テーブルマーク株式会社 M&S戦略部マーケティング担当部長の根岸新一氏に、同社の「企業の遺伝子」を聞いた。(この記事は2017年1月20日収録のラジオ番組『企業の遺伝子』の内容を活字にしたものです/オリジナル番組制作:JFN、番組企画:クオン株式会社、画像提供:テーブルマーク株式会社、構成・編集:編集工学研究所、番組パーソナリティ:武田隆、春香クリスティーン)

加ト吉とJTの事業を統合した
複雑な生い立ち

根岸新一(ねぎし・しんいち)
1965年横須賀市生まれ。1987年慶應義塾大学理工学部卒業後、JTに入社。主に食品事業の商品企画などに携わる。サンジェルマン専務取締役を経て、2013年テーブルマーク麺カテゴリマネージャー、2014年よりM&S戦略部マーケティング担当部長。冷凍麺を中心にユニークな取り組みを推進。一般社団法人日本冷凍めん協会情報委員

春香クリスティーン(以下、春香) テーブルマークといえばうどんのイメージがありますが、主な事業を教えていただけますか?

根岸新一(以下、根岸) はい。うどんやお好み焼、パックごはんなどの加工食品事業の他に、グループ会社の富士食品工業で行っている調味料の事業、そしてサンジェルマンという会社を中心に担っているベーカリー事業、この3本柱で展開しています。

春香 創業はいつ頃になるのでしょうか?

根岸 テーブルマークは沿革が複雑なんですが、社名が現在のテーブルマーク株式会社になったのは2010年です。

 母体となった日本たばこ産業株式会社(JT)が株式会社加ト吉を2008年に子会社にしまして、それまで別途の道を歩んでいたJTの加工食品事業や調味料事業を加ト吉に移管して1本に集約したんですね。そこで名前もテーブルマークにして新生スタート、という流れになっています。

武田隆(以下、武田) 加ト吉という歴史のある会社と、同じく歴史のあるJTの加工食品事業部門が一緒になって名前を変えたということですが、コーポレートアイデンティティが変わるということは、大きな事件だったと思います。当時はどんな状況だったんですか?



武田 隆(たけだ・たかし) [クオン株式会社 代表取締役 兼 最高経営責任者]

日本大学芸術学部在学中の1996年、前身となるエイベック研究所を創業。クライアント企業各社との数年に及ぶ共同実験を経て、ソーシャルメディアをマーケティングに活用する「消費者コミュニティ」の理論と手法を開発し、複数の特許を取得。その理論の中核には「心あたたまる関係と経済効果の融合」がある。システムの完成に合わせ、2000年同研究所を株式会社化。その後、自らの足で2000社の企業を回る。これまでに森永乳業、ライオン、資生堂ジャパンをはじめ、300社超のマーケティングを支援。ソーシャルメディア構築市場トップシェア(矢野経済研究所調べ)。2015年、ベルリンと大阪に支局を開設。著書『ソーシャルメディア進化論』は松岡正剛の日本最大級の書評サイト「千夜千冊」にも取り上げられ、ロングセラーに。また、CSR活動の一環としてJFN(FM)系列ラジオ番組「企業の遺伝子」のパーソナリティも務める。1974年生まれ。海浜幕張出身。


企業の遺伝子

私たちが日々の生活で接する商品やサービスは、それらを生み出す企業のアイデンティティの"結晶"でもある。その企業はどんな経緯で創業され、どのような人たちが組織に集い、どのような想いでモノづくりをしているのだろうか?企業のアイデンティティはどれひとつとして同じものはなく、それぞれに個性的でドラマチック。そこに否応なく映し出されるのは、いくつもの歓喜と困難を経験し、時代を超えて受け継がれる“企業の遺伝子“だ。この連載では、注目企業に宿る彩り豊かな遺伝子のストーリーを、各社のキーパーソンたちが語り尽くす。聞き手は、オンライン上のマーケティング施策「消費者コミュニティ」の構築・運営を通じて累計300社を支援してきたクオン株式会社の代表・武田隆氏。

「企業の遺伝子」

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