VACHERON CONSTANTIN

~フィフティーシックス・オートマティック

ジュネーブサロン開幕!<br />2018年、注目の新作時計を紹介する!<br />【Vol.2】 ヴァシュロン・コンスタンタン価格 133万円(税抜)~

50年代の名作を受け継いだ新コレクション。
その名も「フィフティーシックス」

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、263年目を迎えた今年、また新しいコレクションを発表した。時計界随一の老舗なのだが、常に未来に目を向けている。それが260年以上という長い歴史を重ねる秘訣なのだろう。

 さて、この新作「フィフティーシックス」だが、これは1956年に発表されたモデル「リファレンス 6073」から着想を得て製作されたもの。モデル名も“56年”からとられている。

 この「リファレンス 6073」が登場した1950年代は、ラウンドケースの黄金時代。さまざまなデザインのプロダクトが誕生した時代で、時計界にも多くの画期的なモデルが登場した時期でもある。

 そんな時代にクラシカルなダイヤルと大胆なケースデザインを融合させて誕生した「リファレンス 6073」は、ヴァシュロン・コンスタンタン初の自動巻きムーブメント搭載時計というインパクトのあるモデルだった。

 そんな「リファレンス 6073」を受け継いだ「フィフティーシックス」は、デザインにいくつかその面影を残しているが、もっとも際立つのはマルタ十字のモチーフだ。マルタ十字はムーブメントの歯車の形に由来するもので、1880年からヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルマークとして商標登録されている。

 この「フィフティーシックス」では、ケースのラグがマルタ十字の4枝から着想を得て表現されており、他にはない特徴的な形となっている。また、風防もベゼルから高く盛り上がる“ボックス型”と呼ばれるデザインを採用。50年代はプレシキガラスだったが、ここではサファイアクリスタルガラスが採用されている。

 ベーシックな「オートマティック」の他に、「デイ/デイト」、ムーンフェイズ搭載の「コンプリートカレンダー」モデルがある。