イスラエルは、今年建国70周年を迎える。2013年から続いた本連載も24回目を迎え最終回となった。私もイスラエルと関わるようになり、13年目となる。最終回の今回は、私なりにイスラエルビジネス成功のポイントを論じてみたい。

イスラエルのスタートアップの中心地、テル・アビブ

過去最多の日本人ビジネスマンが
イスラエルを訪問

 まずは、2017年を振り返ってみよう。2017年だけでも20を超える日本企業が、イスラエルに関わる提携、投資、拠点設立、企業買収などを行った。統計こそ出ていないが、私の感覚値であると、2017年にイスラエルを訪問した日本人ビジネスマンは過去最高に達したのではないだろうか。9月初めに開かれたスタートアップの祭典DLDの週には、1週間で200人以上の日本人ビジネスマンがかの地を訪れた。

 2017年、イスラエルでは800社以上のスタートアップが設立された。イスラエルのスタートアップ企業の買収総額は2.5兆円(約230億ドル)、買収された企業も100社を超えた。「多産多死」――新陳代謝が良い状態は続いている。地理的に仮想敵国に囲まれ、天然資源もほとんどなかった国の状況から、「頭脳立国」イスラエルとしての絵を描き、したたかに実行してきた結果が出続けている。

 日本とイスラエル双方の往来が増えてきていることは、喜ばしいことこの上ない。それに伴い、私が経営するイスラテックへの問い合わせ件数は2016年に比べ3倍程度となり、内容もより具体的なものが増えている。それだけ両国のビジネスマインドが醸成されている証左であろう。個々の問い合わせについては本連載ではお答えできないが、日本企業がイスラエルの「頭脳」をいかに活用していくか、ということを主眼に置いたビジネスの勘所について3つのポイントを記してみよう。