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逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

其の7「死地に陥れて、然る後に生く」
(孫子の「兵法」)
やる気のない部下をやる気にさせる

江上 剛 [作家]
【第7回】 2012年1月17日
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 野田首相が消費税増税にひた走っている。民主党内から、小沢一郎グループを中心に反対論が巻き起こり、何人もの議員が離党した。そんなことにもお構いなしだ。

 今まで増税をして選挙で勝った政党はないから、離党する議員は次の選挙で落選したくないという思いが強いのではと勘繰る向きもあるが、いずれにしても小泉さんのように「民主党をぶっこわす!」とは言わないが、今にも壊れそうなことだけは事実だ。

 ここで野田首相を参考にしてリーダーシップのある上司とか、やる気のない部下をやる気にさせることを考えてみよう。このダイヤモンドオン・ラインを読んでいる読者の方々は、たいてい部下をもっているだろう。

 その部下はやる気はあるだろうか?あなたからみたらどうにも使えない奴らばかりではないか。

 「部下は選べねぇからな」

 あなたは愚痴をこぼす。しかし、部下の方から見ると、どうだろうか。同じように、「上司は選べねぇからな」と嘆いているに違いない。隣の上司は、リーダーシップがあっていい、ビジョンが明確だとか、隣の芝生ならず、隣の上司がよく見えて羨ましがっていることだろう。

 新橋の居酒屋で背中合わせになって、あなたが部下の悪口を言い、あなたの部下があなたの悪口を言っているなんて、笑えない光景があってもなにも不思議ではない。

「死地」に追いやる

 さて野田首相のことだ。この人、「どじょう」だとか何とか言っていたが、私から見ると、意外にリーダシップがあるじゃないかと見える。

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江上 剛 [作家]

えがみ ごう/1954年1月7日兵庫県生まれ。本名小畠晴喜(こはた はるき)。77年3月早稲田大学政経学部卒業。同年4月旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。高田馬場、築地などの支店長を歴任後、2003年3月同行退行。1997年に起きた第一勧銀総会屋利益供与事件では、広報部次長として混乱収拾に尽力する。『呪縛 金融腐蝕列島』(高杉良作・角川書店)の小説やそれを原作とする映画のモデルとなる。2002年『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。以後、作家に専念するも10年7月日本振興銀行の社長に就任し、本邦初のペイオフを適用される。


逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

作家・江上剛氏は、その人生で2回も当局による強制捜査を経験した。その逆境にあって、心を支えくれたのが、「聖書」「論語」「孫子」などの古典の言葉である。ビジネス界に身を置けば、さまざまな逆風にされされることも多い。どんな逆境にあっても、明るく前向きに生きる江上剛氏が、柔術ならぬ“剛術”で古典を読み解き、勇気と元気の“素”を贈る。

「逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―」

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