スマートウォッチと言えば、どの製品も文字盤をカスタマイズしたりアプリを入れたりと、各社の製品でできることはそう変わりません。しかし、CES2018には普通のスマートウォッチにはない特殊な機能を搭載した製品が多く出展されていたのです。

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腕にはめるだけで血圧を測れる
オムロンの血圧測定ウォッチ

 血圧と言えば、二の腕に「カフ」と呼ばれる帯を巻き付け空気の圧力をかけて測定するのが一般的。しかし、オムロンの「HeartGuide」は手首にはめる普通の腕時計の形でありながら、バンド部分で血圧を測ることができるウェアラブルな製品です。血圧が気になる人でも、これさえあれば外出中や旅行中でも、いつでも簡単に血圧を測定できるのです。

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一見すると普通の腕時計に見える「HeartGuide」

 バンド部分は二重構造になっています。一般的な血圧計同様、血圧測定時は内側のバンドがふくらみ腕首に圧力をかけて測定を行ないます。その分電力を使いますが、毎日数回の測定を行なっても1週間程度は電池は持つとのこと。FDAの認証を受けるなど、医療機器として正式な認可を受けてから発売される予定です。

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バンドは二重構造になっている

 血圧の表示は数値で示されるほかに、緑、黄、赤など5段階の円周の色で状態が表示されます。ぱっと色を見るだけで今の血圧状態がわかるというわけです。血圧計以外の機能としては心拍計、活動量計として歩数や睡眠時間、消費カロリーの表示、そしてスマートフォンと連携してSNSや通話の通知を受けることも可能。商品化は2018年中の予定とのことです。

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血圧と心拍数を表示。血圧がちょっと高いようで数字の回りの円が赤色表示だ
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スマートウォッチとしての基本機能も備えている

手の甲に投影できるプロジェクター内蔵ウォッチ

 ハイアールが展示していた「ASUスマートウォッチ」は本体に小型のプロジェクターを内蔵しているのが特徴。プロジェクターの向きは若干下を向いていて、手の甲へ時計の画面を投影できます。また、机や壁などへの投影も可能とのこと。スマートウォッチの画面は狭いため、スマホに比べると表示が見にくいですが、プロジェクターで拡大投影すれば見やすくなります。ほかにはモーションセンサーを内蔵し、手の甲をタッチすると電話を受けるなど、アプリでの操作も可能とのことです。

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本体内にプロジェクターを内蔵するためやや厚みがある

 OSは独自開発のもので、SNSアプリなども入っていました。ただし、試作品のため動くアプリは一部のみ。時間や天気予報をプロジェクターで投影することができました。写真や動画の表示も可能になる予定で、LTEも搭載しているので単体で通信も可能です。ストリーミングの動画をプロジェクターで投影する、ということもできます。ただ、電池の持ち時間が気になるところ。技術的なスペックは現時点では非公開でした。

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OSは独自、SNSアプリが入っているものの動作せず

 CES2018のボッシュブースへ行ったところ同じ製品が参考出展されており、説明員によると「同社の小型のプロジェクターモジュールが内蔵されている」とのこと。型番は確認できませんでしたが、ボッシュは「BML050」という超小型プロジェクターモジュールを製品化しており、そちらを搭載しているようです。商品化時期は未定ですが、製品の仕上がりの良さを見ると年内に出てきてもおかしくありません。

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手の甲へ投影できるが角度の調整が必要
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説明員は慣れている様子で手の甲へ画面を投影していた

体温で発電する充電不要のスマートウォッチ

 スマートウォッチの最大の弱点である電池の持続時間を気にせず使える製品を出していたのはMATRIX。同社の「PowerWatch X」はスマートフォンのSNSの通知などを受けることができるスマートウォッチです。同社はアクティビティートラッカーとして使える「PowerWatch」を販売していますが、このPowerWatch Xは通知機能を備えたスマートウォッチへと大きく進化しました。

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スポーツウォッチ風のデザインをしている「PowerWatch X」

 PowerWatch Xの文字盤の裏側には特殊なセンサーが埋め込まれています。異なる物体に温度差が生じると電気が生まれるというゼーベック効果という理論で、PowerWatch Xはスマートフォン本体を動かす電気を自ら生み出すのです。体温と外気の差を使うため、外気温が低いほど発電効果があるのとのこと。そのため腕から外した状態では発電は行なわれません。

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本他はかなり厚みがあるが、体温発電の秘密が隠されている

 文字盤には今の発電量が円周上に表示されます。活動量計としても使えますが、体温を測定することがきるので、消費カロリー計算はより正確な値を出すことができるとのこと。2018年1月中に発売予定で、価格は279ドルです。

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文字盤の円周部分に今の発電量が表示される
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スマホ通知のない初代モデル。体温(肌)と外気(本体フレーム)温度が表示される

3000台から作れるキッズ向けLTEウォッチ

 海外の展示会には中国のOEM/ODMメーカーも多く出展します。その場で商談して製造を依頼することもできるのです。深センのQuality Technology Industrial社はスマートウォッチを手掛けるメーカー。子供向けのスマートウォッチを出展していました。ディスプレーは正方形で独自OS。スマートフォンからの通知、GPS機能、ゲームなど子供向けアプリがプリインストール。画面はもちろんタッチ操作可能。LTEモデムも入っているため単独通信可能です。また、カメラの搭載もできるとのこと。

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受注生産可能な子供向けスマートウォッチ
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LTEにGPS内蔵、カメラの搭載も可能

 受注台数は3000台から。1台あたり50ドル以下でできるそうです(要商談)。ちょっと前までならば中国産のOEMメーカーのウォッチはBluetooth搭載で品質もいまひとつな製品程度しかありませんでしたが、この製品は造りもよく十分常用できる感じでした。ぜひどこかのメーカーに日本向け製品を作ってもらい販売してほしいものです。