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デジタル流行通信 戸田覚

モバイルPC市場を「ほどほど感重視」へ変える“CULVモデル”の可能性

戸田 覚 [ビジネス書作家]
【第89回】 2009年8月24日
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インテルが新たに投入したプロセッサ“CULV”を搭載したモバイルPC「U20Å」(ASUS製)。ピュアモバイルと比べてCPUの性能はやや劣るが、価格はなんと半額以下と「割安感」が抜きん出ている。

 最近は、持ち歩ける「モバイルノートPC」の種類が増えて混乱しそうなので、まず最初に整理しておこう。

 おなじみの「ネットブック」は、コンパクトで軽く、機種によってはバッテリー駆動時間も延びている。だが、CPUがATOMなので、仕事に使うにはパフォーマンスがイマイチだ。

 昔から開発を続けられてきた「ピュアモバイルノート」は、マグネシウムやカーボンのボディを採用し、1キログラム前後の軽さで10時間ほど駆動する。いわば、「持ち歩きのための究極マシーン」だ。ただし、価格は20万円以上と割高だった。

 ところが、このところのPC価格の暴落を受け、15万円程度のモデルも増えている。実は、このモデルが日本メーカーのお家芸であり、コストよりもモバイル性を重視し、究極と言えるモデルを各社がラインナップしているのだ。「Let's note」や「dynabook SS RX2シリーズ」などが該当する。

 さらに、13~14型液晶を搭載する若干大きな「セミモバイルノート」というジャンルもある。こちらは、1.5~1.8キログラム程度とギリギリ持ち歩ける重量だが、本体サイズが大きくてキーボードを含めた使い勝手がメインマシン並みだ。

 さて、このわかりにくいモバイルノート市場に、また新たな製品が登場し始めている。インテルが新たに投入したプロセッサCULV(Consumer Ultra Low Voltage)を搭載したモデルがお目見えしているのだ。

 このCPUは、低価格で電力消費が少ないのが特徴だ。要するに、「ネットブックより上で、ピュアモバイルノートより安い製品」と考えればよいだろう。

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戸田 覚[ビジネス書作家]

1963年東京生まれ。ビジネス書作家、コンサルタント。株式会社アバンギャルド、有限会社戸田覚事務所代表取締役。ハイテク、パソコン、成功する営業のコツ、新商品開発、新事業開発といったテーマを中心に、執筆、出版プロデュース、講演、コンサルティングに携わる。ビジネス誌、パソコン誌、情報関連雑誌をはじめとして多数の連載を抱える。
著書に『あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』『プレゼンの極意を盗め!』(以上、ダイヤモンド社)、『すごい人のすごい企画書』(PHP研究所)、『仕事で使える!クラウド超入門』(青春出版社)、『LinkedIn人脈活用術』(東洋経済新報社)など多数がある。
著者ブログ:http://www.toda-j.com/weblog/
株式会社アバンギャルドHP:http://www.avant-garde.jp/


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